「事業再構築補助金を活用し新規事業」中国シンワ(株)
このたびは、中国シンワ(株)の代表取締役社長である太原真弘氏(以下、「太原さん」という。)に、事業再構築補助金を活用し新規事業をはじめられたということで、取材をさせていただきました。
中国シンワ(株)は、太原さんのお父様である太原凱夫氏が創業をされ、太原さんは2代目となります。江頭2:50さんも所属されていました大川興業でお笑い芸人を目指されていた太原さんが、どのようにして事業を継がれたのかというお話しにつきましては、過去に取材をさせていただき、記事にしておりますので、今回は割愛をさせていただきます。
新規事業を行うに至った経緯等について
コロナ禍になり、売り上げが2020年は前年比40%減、2021年は前年比30%減となり、そんなときに西支部例会において、既に補助金を活用されている先輩方のお話しを聞いて勇気をもらい、事業再構築補助金を活用し新規事業として、自社ブランド商品の開発を決断されたそうです。
2021年12月に、事業再構築補助金に採択され、社内で女性中心のプロジェクトチームを立ち上げ、化粧品や医薬部外品等のOEMのトータルサポートをしてくださる株式会社アイテック(本社:愛媛県)と組んで、自社ブランド商品を作るべく施行錯誤を繰り返されたそうです。コロナ禍で直接会うことが難しく、オンラインで打ち合わせをすることを余儀なくされ、人間の感覚(匂いや肌触りなど)を言語化して伝え、それを現実化(製品化)することの難しさに苦労をされたそうです。それだけにこだわりの調合(製品)が完成したときの喜びはひとしおだったそうです。
自社ブランド商品の第1弾として、広島県生口島産レモン果汁を配合したおとなレモンハンドクリームを2022年10月より発売され、初回ロット3,000個は数か月で完売されたそうです。ちなみに、ホテル・お土産屋(おりづるタワー・広島駅など)・雑貨屋・自社販売用Webサイト(popo.s)などで購入が可能だそうです。
今後の展望・展開について
G7広島サミットにより、全世界から広島に注目が集まる中で、おとなレモンハンドクリームを是非皆さまにお土産としてご購入いただき、今後、世界中の皆さまから「ひろしま土産」のひとつとして認知してもらえるように努力しますと仰っておられました。
そのために、せとうちDMOにおいて瀬戸内ブランド商品として登録され、広島県が運営をしている「BUYひろしま」という広島県の特産品を応援するサイトにも登録をされ、銀座にある「広島ブランドショップTAU」でも販売をされているそうです。また、尾道商店街にある「尾道ええもんや」(同友会会員)においていただき、「広島エアポートホテル」にパウチ商品を採用していただいているそうです。
最終的には、自社ブランドを確立し、卸売業からの脱却し、メーカーになれるように展開したいと仰っておられました。
新規事業を行うことによるメリット
今回の新規事業をおこなうにあたって、商品販売用のウェブサイト(popo.s)の作成やSNSを活用することなどでDX化が加速し、社内体質・風土を変える良いきっかけにもなったそうです。
経営理念・指針について
3年前に、経営理念を「居室内で過ごす皆さまに安全・快適を提供する快適空間創造会社をめざします」に変更され、より今の時代のニーズにあったサービスが提供をできるように精進されているそうです。
同友会について思うこと
これから起業(スタートアップ)したい学生たちと積極的に関わり、企業家の先輩として色々と指導(ともに勉強)できる仕組みを作ることができれば、将来の同友会会員数の維持・増加に繋がるので良いのではないかと仰っておられました。記者も面白いと感じています。
最後に
この度はお忙しい中、取材を快く引き受けていただき、誠にありがとうございました。私も妻も「おとなレモンハンドクリーム」を使っており、ファンになっています。皆さんも是非!
記:しげき司法書士事務所 茂木 武志