「経営指針書と会社の成長~変化の多い物流業界だからこそのブレない経営とは」広島西支部佐伯地区会
報告者:(株)脇地運送 金子 武司 氏
日時:11/16 (水)
会場:佐伯区民文化センター
参加者数:31名
佐伯地区会11月の例会は 他地区での例会で好評だった会を発表してもらう「神回プレイバック企画」の最初の企画として、アンケートでも好評だった(株)脇地運送の金子社長にお願いしました。奥様のご実家であり創業70年を越えた脇地運送の3代目社長として、従業員としての入社から社長就任、社長就任から経営理念作成、それに基づいた経営指針施策を具体的に発表して頂きました。
経営理念は「三方良しで会社良し」です。従業員も得意先も誰もが一度聞いたら忘れないだろうなと想像ができます。経営理念を社員の中に根付かせることが容易でしかも深く学ぶことができる素晴らしい理念だなと思いました。
今回はその経営理念に基づいた取り組み紹介して頂きました。
特に売り手である従業員との関係では、入社当時の金子社長が若い社員さんに言われた「運送屋で働いているなんて結婚相手の親に恥ずかしくて言えない」との言葉が「物流業として社員が誇りを持って働ける会社にする」という金子社長のご自分への強い決意につながったと仰っていました。
その想いと経営理念に沿い、デジタコ(運行管理のシステム)導入やアルコール検査、ドライブレコーダー導入などは、「スピードを出せない」「お酒も多くは飲めない」「車内も監視されている」と、当時働いていた社員からは反発を受けた取り組みです。
また喫煙室を作り分煙する、男性の育休制度導入 時間有給の導入など今でこそ当たり前ですが、当時はまだそこまで一般的ではなかったことを当時から勉強され、それをいち早く自社に取り入れていることが大切だと思いました。
それらすべて売り手がよくなればそれが買い手への品質向上として評価される。結果、買い手である荷主の利益につながる。結果業績も伸び、新しい営業所を作ればそこで何か地域の人のためになることはないかと考える。
文字通り三方良しだなと思いました。
本当に目の前の事象に迎合するのでなく大局的に三方良しとなることを実践されているぶれない姿勢に感銘を受けました。
記:(株)ライフシェア 西村 圭司