新支部長紹介 会社も同友会も「より多くの人を笑顔で幸せにすること」 呉支部長 大澤 仁志 氏(㈱オオサワ創研 代表取締役)
私は高校時代、大学を卒業して就職することに、自分自身イメージがわかず、アルバイトに精を出して過ごしていました。時給がよかったこともあり、左官のアルバイトをしたのですが、そこで出会った親方が魅力的な人だったことから弟子入りし、ここから建築の世界に関わることになります。
その親方について7年間修業し、2000年4月に独立しました。24歳の時でした。しかし、創業して2年間は食べていくにもやっとという状況でした。3年目にようやく軌道に乗り始め、前を向けるようになったと思います。
■経営指針で会社は変わる
同友会に入会したのは2006年で、建築会社の先輩経営者から「そろそろ大澤君も経営の勉強したら」と声をかけて頂いたのがきっかけでした。例会や委員会にも参加はしていましたが、参加するだけ、という感じでした。
参加しているうちに、「経営指針で会社が良くなる」という話をよく聞いていたので、経営指針成文化セミナーを受講し、すぐに成文化に取り組みました。一から考えて文章を作るのは、時間も労力もかかります。私の場合は、指針セミナー講師の丸山先生のスタッフの方と、「どんな会社にしたいか」「何を大事にしたいか」というような質問に答え、答えた内容を文章にまとめてもらい成文化しました。あとは、毎年総括を行い、経営指針書をブラッシュアップしていくことを毎年続けています。
成文化して良かったと感じているのは、一緒に働く社員たちと同じ方向をめざしていけるようになったこと。そして、オオサワ創研の社員としてあるべき姿を明確にした「行動基準」が作れたことです。
■一つの幹から生えた枝(事業)
左官からスタートしましたが、無資格でもこれまでの知識や経験を生かしやすいと考え、2006年からリフォームにシフトしていきました。
リフォームをしていると、それがリノベーションの仕事につながり、ここから中古住宅物件を扱うようになり、さらに不動産業にも広がっていきました。2013年からは、機能性やデザイン、自然派素材にこだわった新築も扱うようになりました。
2019年から障がい者グループホームの運営も始めました。すべては、リフォームという仕事から派生、展開していったものです。
順調に推移していましたが、2020年のコロナ禍の影響は大きく、売上もかなり下がり厳しい時期でした。昨年はなんとか例年並みに戻り、今年は屋根・外装リフォームという新規事業も軌道に乗りそうで、明るい展望を持てるようになりました。
■「入って良かった」という会
同友会と深く関わるようになったのは、2010年に地域内連携推進委員長というお役を受けてからです。この役を4期8年、その後に広北地区会長を2期4年。そして、この度、呉支部長という大役を仰せつかりました。
私がめざしているのは「同友会に入って良かった」という会員を増やすことです。経営者が学び、それを実践していくことで会社が良くなる。これは社員の幸せに繋がることです。もっと言えば、同友会の仲間に知恵をお互い貸し借りし合う、頼りにする、そんな関係づくりをめざしたいです。
一人できることは限られています。仲間の力を借りれば、できることはもっと大きく、増えていけるはず。支部や地区会での活動も、その手段に過ぎないと思っています。
会社でも同友会でも、共通しているのは「より多くの人を笑顔で幸せにすること」。この理念からはブレずに進んでいきたいと考えています。
㈱オオサワ総研 経営理念
オオサワ創研は「より多くの人を笑顔で幸せにする事」を経営理念とし、5のこだわりをもって家族が健康的に暮らし、高齢者に優しく、子供がいきいきと育つ。そんな住まいをご提供させて頂きます。