「コロナ禍を乗り越えて行く 最強の山根流ウルトラソウルビジョン発表会」尾道支部3月例会
報告者:㈲)いっとく 代表取締役 山根 浩揮 氏(尾道支部)
飲食を通した街づくりの会社、㈲いっとくの山根と申します。居酒屋・カフェ・ゲストハウス等を営んでいます。
■今、何か動かなければ
これまで、「いつも何かを取り組んでいますね」と声を掛けられるほど、動き続けていました。
百年続いた銭湯を改装して、餃子と小籠包のお店を開店しました。また、キッチンカーを助成金で導入し尾道のオリジナルクラフトコーラを作り、自動販売機でコオロギを売り、地元のジュースを企画・販売しました。休業期間中には、遊郭だった物件を改装し、お店をつくりました。その他、デリバリーの事業やECサイトを新たに開始。広報として、インスタグラムのプロフェッショナルの講習を受ける等、様々な取り組みをおこなってきました。
これといって当たったと思ったものはありません。ですが、今、何か動かなければ、今後何ができるのでしょうか。
■経営+名プロデューサーになろう!
この度、新たに中華の店を開くことになりました。店長は店の価値を「辛くて美味しいラーメン」だと思っているようですが、今時ラーメンが不味い店はどこにもありませんし、辛いラーメンの店が近くにできればお客さんは流れてしまいます。価値を再定義し、伝えていかなければ激動の時代に生き残っていけないのではないかと思います。
ソニーの『開発十八か条』第一条には、「客の欲しがっているものではなく客のためになるものをつくれ。」と、書かれています。今の時代、「何が売れるか」という考えに陥りがちです。お客さんがどうしたら喜んでくれるか、幸せになってくれるかということを、プロデュースしていくことが大切です。
■コンフォートゾーンから抜け出す
先日、自社の試食会を行いました。その際に顕在化されたことは、これまでどれほど現状に甘んじ、考えていなかったかということでした。現状のコンフォートゾーン(安住の地)から抜け出していくということが大切です。私自身、安住の地を抜け出し、変容するための目標を立てています。自身が動くことによって、新しい事業・取り組みを行いたいです。
変容とは、地を這う芋虫が蛹になり、空を飛ぶ蝶になることです。変容をしていくためにも快適な現在から抜け出すことが必要だと、皆さんも思っていることでしょう。そうすれば、自分の考えを実現できるのではないかと思います。
■不安定な時代にこそ
不安定な時代に成長するには、挑戦しなければなりません。挑戦するには、変化をしなければなりません。変化をするには、成長しなければなりません。
森光子さんの言葉の中に、「人とは違った芸を追求してゆく」というものがあります。新開という、自分自身の思い出が深い地域に大きな投資をしたのは、自分しかいませんでした。人とは違う芸をすることで、地域と密接に関わることができました。
同友会で学んだことを糧に、自分自身で独自の経営体系を創りださなければと思います。そうやって考える癖をつけ、自分の芸を身に着けることが重要です。同友会とは、「今度経営で、これをやろう」という時に、経営問答を交わすところでもあります。
■未来に向けて、新しいものを生み出す
(有)いっとくにも、自分自身にもビジョンがあります。これからも、(有)いっとくは未来に向けて元気にやっていきます。自分自身は、自身のビジョンに向けて、とても燃えています。
先日、中学生・高校生の修学旅行生を受け入れました。「夢をもったら良いよ」という話をしたところです。どのような人であっても、様々なつまずきをしています。こういう時代だからこそ、自分は、つまずいても立ち上がり、同友会の仲間と共に新しい事を生み出していきたいです。
<会社概要>
設立:2000年
事業内容:居酒屋・カフェの経営 菓子製造販売「いっとく・あかぼし・やまねこ・ばくだん酒場・ベッチャーの胃ぶくろ・たまがんぞう・天下ばし・他」
URL:https://ittoku-go.com/