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2022.05.02

社員の主体性を引き出すOJT~コーチングの基本を学んで~

講師:ACTAS 代表 服部 哲茂 氏(中➁)

 「自分の伝えたことが社員にどう伝わっているのか確かめることも大事だということが分かった。」「これまで自分が社員に伝えようとしていたことのどこが良くて、どこを直す必要があるか、課題が明確になった。」「色々な場面で使えることが分かった。」
 こんな生き生きとした意見交換が学びとして交わされた今回の専門家勉強会シリーズでした。

 講師はACTAS代表 服部哲茂氏(中②地区会)。グループごとでワーク・意見交換を行うということで、久々のリアルにこだわった勉強会でした。

 講師の服部氏は以前某大手製薬会社にご勤務。そのときの赤裸々なご体験から、コーチングを学ぶようになられたきっかけを語られました。一時期は3年間で売上を2倍にされ、順調に出世かと思いきや、その後挫折を味わいます。ここで人生が終わったという思いから奮起し、一転V字回復へ。その中で医療安全の知識を身に付け資格を取得されたり情報を取得し、病院の全職員の研修や接遇・クレーム対応を扱うようになられ、その中でコーチングを学ばれたということです。途中挫折を味わいながらも、自分らしさ、自主性発揮を大切にという思いから今に至られたというお話はしっかりとしたご経験に裏付けられており、とても説得力に富むお話でした。

 また、今の時代は変化が非常に早く、未来の予測が難しい、複雑化した世界であり、問題も解決策も明確ではない。コロナ禍や、この度のウクライナ軍事侵攻、異常気象など、身近に感じる大きな変化にも対応できるような「行動」や新たな「選択肢」を取れる必要性が高まる昨今、明確な未来像を持つこと、また「なぜ?」と問いかけることの大切さに言及されました。

 さらにコーチングとティーチングの違い、承認スキルなど、時々ワークを取り入れながらの勉強会は軽く頭にいい意味の汗をかきながら、意見交換もできる有意義な場であったと思います。

 その中で印象的だったのは、経営者と社員の方向性は違う、これは永遠の課題であるものの、会社理念で同じ方向に向かう、そのためのスキルとしてコーチングを活用し、社員と共に育つ、大きくするマインドが大事という言葉でした。

 コロナ禍を経て、オンラインツールが普及する中コミュニケーションのあり方が様々なところで改めて見直されるようになりました。そういった中、家庭など身近なところでも役立てられるコーチングの基本を教えて頂けたと思います。

 なお、中支部地域内連携推進委員会では引き続き同有ベストプロ登録者の方を募集しています。自社のスキル・ノウハウを是非会員間で生かして頂くために、是非登録をご検討頂ければと思います。

文:勁草法律事務所 弁護士 片島 由賀