報告者：片山建設㈱　片山雄一朗　氏

　Ｂ地区月度例会は、片山建設株式会社を設立して４期目となる片山雄一朗氏による自身の体験と今後の夢と人との絆をテーマに発表して頂きました。

　片山建設株式会社は主に大手企業に専属の施工会社ということですが、起業のきっかけは建設業で働く友人達への憧れがあったようです。そこで内装大工として働く父親の元に弟子入りし技術を身につけて独立し父親とは違う元請けからの仕事をこなすようになります。さらに技術を磨き年収1000万を目標に掲げ見事達成し、社員や協力してくれる仲間も増えて順風満帆に成長していきます。
　ところが、コロナ禍による元請からの受注の大幅削減、社員の退社も重なり仕事はさらに減り協力会社も離れていきとても悩まれたようです。
　しかしそんな逆境のなか片山氏は自分と向き合い本当にしたい事は何なのかを改めて考え、自身の家の家具や建具を制作した時にすごく楽しかった事、素敵な家具だね、と褒めてもらえた事を思いだして決意します。内装大工の仕事はこなしつつ家具制作に必要な機械を購入し本格的に家具の制作をしていくようです。

　会場では片山氏が制作した家具のチラシが配られましたが素材の質感が生きたとても素晴らしい家具でした。そこには職人としてのこだわりと本物の良さを知って欲しいという熱い思いがあるようです。そして家具制作、内装大工という自分が楽しめる仕事をして行けばまた同じ志を持った仲間が必ず集まってくるだろうと私は思いました。　グループ討論では、事業を継続発展して行くために何をしていますか、というテーマで各々の社員の育成方法に違いがあっておもしろいなと思いました。

　この度片山氏の発表は若い経営者は先輩経営者に会社の継続や苦難の乗り越え方を聞くいいきっかけになりとても充実できたと思います。逆境でもちゃんと自分と向き合い奮い立たせる片山さんを私は尊敬します。片山さんありがとうございました