活動レポート
  • ホーム
  • >活動
  • >東部エリア経営基礎講座基本のキ講座③「経営方針の立て方を学ぼう Part .1」福山支部・温道支部・三原支部経営労働委員会
2021.10.01

東部エリア経営基礎講座基本のキ講座③「経営方針の立て方を学ぼう Part .1」福山支部・温道支部・三原支部経営労働委員会

 8月の経営労働委員会「東部エリア経営基礎講座」の勉強会は、基本のキ講座③「経営方針の立て方を学ぼう Part.1」というテーマで開催されました。

 まず私がお伝えしたい事は、「☆作って実践した人だけが知っている『経営指針』のすごい力。あなたは知らないままの経営者で、いいんですか?」という一文です。これは毎月の勉強会のテーマの下に☆印を付けて書いてあります。
 少しの行動を起こして「経営指針」を学べる機会に足を踏み込むことをするか、しないかで経営の質が変わるという経験者からの言葉です。同友会に所属していれば誰でも等しく経営指針に触れる機会があります。途中参加でも構いませんからぜひ一歩踏み出してみてください。

 勉強会の内容は、報告1として㈱豊田工業所の豊田克浩氏より企業変革支援プログラムを使って自社の課題を洗い出し経営方針を決めていく方法を分かりやすく説明してもらいました。このプログラムは1回使ったら終わりではなく繰り返し実行して何度でも中身を精査・再考できるものであり、その活用事例として、このプログラムを使い実践することで2億円の借金を完済した会員もいると紹介されました。
 その後実際にプログラムを使って各自ワークを行い、「分からないことを素直に質問しよう」というテーマでグループ別に分かれて討論を行いました。
 私のグループでは5名中3名の方が企業変革支援プログラムStep2を活用されており、そのさまざまな活用事例や感想を聞くことができました。
 曰く、「点数は高いが自己満足であり社員と共有できていないので作文で終わっている」「文言の難しさ、言葉の難しさが社員の理解の難しさになっている」「言いっぱなし、やりっぱなしで反省することしかり」「社長と社員の取り除くことのできない立場の違い感の克服ができていない」などなど、素直な感想が出ました。
 まずは繰り返しプログラムで分析して経営指針書をつくり社員と共有する手段を検討しそれを実行し、社員から改善策が自主的に出るような経営指針に磨き上げることが大切だと思います。
 いきなり完璧で将来に渡って真理不変の経営指針ができることは無いことに気づき繰り返しの大切さに気づいたという現在実践途中の方の意見が多かったと思います。
 経営を学べる学校はありませんし、中小企業の経営となれば大手の成功事例本なども規模の違いで教材になりにくいものばかりで経営者は孤独になりがちですが、同友会では同じ規模感の経営者同士が素直に意見交換し同友会独自のプログラムを繰り返すうちに相談できる仲間ができて経営の質も向上していくという善循環を生み出すことができる場だと思いました。

 報告2では、㈲広島金具製作所の水ノ上支部長から、このプログラムで作成した過去からの自社のレーダーチャートを使って経営指針書を作成する説明を受けました。
 報告の冒頭で、徐々に核心に迫りはじめると参加者が少なくなってくるのを寂しく感じると言われていました。宿題もありますし、シリーズとして回数を重ねてくると指針書の作成にむけて頭と時間と労力を使うことが多くなるので、それを機に参加者が減ってくるのも分かるのですが、この勉強会が少しお尻を叩いてくれる良い機会になると前向きにとらえて猛勉強をすることが必要と感じました。
 報告の内容は、自社の過去からのレーダーチャートを使って会社が変わってきた経緯を説明されました。
 継続し始めて5年後から会社が変わり始めたとのことなので、すぐに結果が出る事ではないけれども継続する事の重要性を学びました。
 また、社員と一緒に実施することで、定期的に会社の健康診断ができて自社が健康体になってきたとも話されていました。

 企業変革支援プログラムは経営指針を作成するうえで付加価値を高める方針を決めるために有効なツールであり、毎年成熟度をレベルアップして内部はもとより外部にも発信することで、着実に成果を上げるとともに可能な限り迅速に結果を出す事のできる手段として活用するものだと学びました。

 次回も引き続き「経営方針の立て方を学ぼう part2」が、9月2日(木)19時よりZoomで開催されます。宿題もあります。少しお尻を叩いてもらう圧を活かして、良い会社にしようとする強い願望と強い研究心で素晴らしい経営指針をつくる事を目的に経営の勉強をしましょう!
 経営指針は定型の無いものであり、すぐには結果が出るものではありませんが継続は力なりです。途中参加からでも大丈夫です。
 来年以降も継続するために参加して良い会社を作りましょう。