第24回女性経営者全国交流会in愛知同友会 「原点回帰 未来を育む 愛・知恵」 869名で開催、広島からは19名が参加
6月29日、オンラインにて第24回女性経営者全国交流会が愛知同友会の設営で開催されました。広島同友会からは事務局を含め19名、全国から869名が参加し、開催されました。
佐藤実行委員長は、開会時のあいさつの中で、「愛知同友会で女全交を設営するにあたって、人を生かす経営の実践を大切にすることを確認し、経営者自身が留意すべきことを同友会用語を使わず3つ、①傾聴:最後まで聴く、②共感:なぜという背景、気持ち、③提案:お互いを尊重して発言、とまとめました。
その上で、人を生かす経営の実践として7つの取り組み、①ワークライフバランス、②機械化IT化、③特徴を活かせる仕事、④誰もが安心して働ける環境をつくる、⑤すべての人に挑戦をする機会をあたえる、⑥ハラスメントに対する相談窓口をつくる、⑦1円でも高い賃金を支払う、と提起しました。このことを踏まえて、今日の女全交で学びを深めましょう」との提起でスタートしました。
基調講演は、「誰一人とり残さない幸せの見える社会づくりに向けて~ポストコロナ時代に「労使見解」をどう読み解くか」と題して、JETRO アジア研究所 山田美和 氏が講演しました。
山田氏は、2019年の中同協50周年総会で、「2011年に国連人権理事会で『ビジネスと人権に関する国連指導原則(指導原則)』が採択された。しかし、すでに同友会では1975年に「労使見解」が発表され以後、45年間にわたり企業の中で実践されてきたことに驚くと共に深い敬意を表します」とのメッセージを送られました。
今回はこれを踏まえ、女性経営者全国交流会ということ加味し、「ビジネスと人権」「SDGs⑤ジェンダー平等を実現しよう」「SDGs⑧働きがいも経済成長も」さらに、「今の時代の中で労使見解が持つ意味と時代に合わせたブラッシュアップへの課題」について講演されました。
「ビジネスと人権」「SDGs」、そして「人を生かす経営」も、いずれもがどんなに小さな企業でも全ての企業の中で実現(実践)されてこそ意味がある、その先頭に立つ中小企業家同友会の企業に大きな期待を寄せているという言葉は重いけれど奮い立たされるお話でした。
この後、7つの分科会に分かれ、それぞれのテーマに沿って学び合い、深め合いました。