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2021.02.25

ちょっとした話➁「2021年度の国際奨学生として選出 ~『完全放牧』への挑戦」 砂谷㈱ 副社長  久保宏輔 氏(広島西支部)

 広島市佐伯区湯来町で乳製品を製造販売する砂谷㈱の久保さんが、2021年度のナフィールド国際農業奨学金の奨学生に選ばれました!2021年度の奨学生としては日本から唯一の選出です。
 新型コロナの影響で昨春は学校給食用の牛乳が大量に余り、週に4トンにもの牛乳が廃棄寸前になりました。乳牛は搾乳しないと病気になってしまうのです。心配した料理店の知人が自店の店頭で販売したり、一般の方が牧場まで買いに来られたり、通販や店頭で買ってくださったそうです。
 「励ましのお電話やお手紙もいただきました。このとき、私たちは地域に生かされていると実感しました。ありがたかったです。皆さんからいただいた想いに応えるにはどうしたらいいか牧場の皆で考えました」。そして、完全放牧で牛を育てることを決意。「以前から完全放牧をしたいと弟や父(社長)と話をしていました。経営が成り立つのかという課題はあります。それでも2020年は行動に移し、敷地内の原野を開墾し放牧地を整備中です。『生きててよかったな』と思える牧場を作りたい。『命の営み』が感じられる場所を何年かかっても必ず作ります」。
 奨学生としての研究テーマも「完全放牧」。今後、海外の先進事例に学ぶ旅に出て、得られた知見を牧場に生かし、地域に還元したいと意気込んでおられます。

久保アグリファーム

砂谷㈱