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2020.12.26

「社員もお客様も幸せになる経営をめざして」福山支部11月例会

報告者 (有)シャルダン商会 代表取締役 藤田哲也 氏

 去る11月11日、福山支部の11月支部例会を開催しました。完全Zoomで運営され、参加者は96名(オブザーバー3名、他支部・社員他6名)にのぼりました。
 報告者は経営者大賞2019の大賞受賞者である(有)シャルダン商会 代表取締役の藤田哲也氏でした。藤田氏が同友会に入会してからの3年間で学び、実践された取り組みと心境の変化、そして社員との関わり方を含めた会社の変化について報告いただきました。
 また、当日は河村前支部長より藤田氏に経営者大賞2019の表彰状と盾の授与が行われました。
 今月号では、代表して3名の方の感想を掲載します。

会社で起こる全ての責任は社長にある!

 支部例会に参加させていただきました。報告者はk(有)シャルダン商会 代表取締役の藤田哲也氏の報告でした。
 報告で藤田社長は、同友会に入会するまでは、「売上を上げる事が社長の仕事だ」と思っていたが、同友会に入会し様々な経験を経て今では、「社員が夢を叶える会社(場所)を作ることが社長の仕事だ!」と、考えも変わり、その為の仕組み作りや社員さんとの関係性も労使関係ではなく本当の意味での信頼関係を築く事に注力されているという内容でした。
 例会を通して私が感じた一つに同友会会員さんで入会後、会社が劇的に変化する人の共通点は会での学びや出会った方からの教えを素直に実践した回数に比例しているなという点です。
そして改めて刺激になった点が、その為に先ずすべきことが「経営者の姿勢の確立」すなわち「会社で起こる全ての責任は社長にある!」ことを認めるということでした。
 改めて例会を通して現状の自社を取り巻く課題を自然災害等の他責ではなく、それも全て自責で考えることの大切さに気付かされる内容でした。
 中小企業を取り巻く環境も、コロナ禍でこれまでの当たり前が当たり前ではなくなってしまった現状の、このタイミングでの藤田社長の実体験に基づく報告は私にとってこれ以上ないベストタイミングだったなと実感することができました。
 また明日から実践あるのみ!ありがとうございました。

学びの実践を再認識

 「社員もお客様も幸せになる経営をめざして」のテーマのもと、(有)シャルダン商会 藤田哲也氏の報告及びグループ討論が行われました。ピアノや精密機器等を運搬されており、中にはX-JAPANの使用するピアノの運搬も手掛けられたそうで、技術には絶対の信頼があります。藤田氏は1992年に同社へ入社され、2013年から代表に就任されました。経営者になるまでは、2代目がよく陥る「勘違い」や、社員を信用できない、売上、利益が全てとの考えが強く、今の姿とはかけ離れていました。勿論社員との関係は最悪で、何かとうまくいきませんでした。しかし、重大事故をきっかけに「変わらないといけない」気持ちが芽生え、2017年に同友会に入会されました。会活動の中で学んだ事を社内で実践され、入会から僅か3年で、社員数22%、売上53%UPと、成果が数字に現れています。
 グループ討論は「同友会に入って変わった事は?良かった事、悪かった事含めて」のテーマで行われました。司会の方の進行が非常に上手で、とても有意義でした。良い面として「同・異業種の知り合いが増え、色んな人のアドバイスを聞けた」「体験発表をする事で、自分の考えを整理できた」「自分のめざす姿が見えてきた」「数字に強くなった」等があり、悪い面では、特にないとの意見が殆どだったものの、女性の方から「家庭との両立が難しい」との声もありました。
 藤田さんの発表は力強く、また、発表の中で「あと約20年という短い間経営に携わるだろう」とありました。20年は私にとって長ーく感じるのですが、それを「短い間」と表現されるあたりから、非常に充実されている印象を受けました。
 グループ討論では、会活動に参加する事が良かったとの意見が大半でした。反面、課題も散見されましたが、学んだ事を実践する大切さを再認識する事ができました。発表をして頂いた藤田さん、運営をされた企画委員会の皆様、素晴らしい例会をありがとうございました。

経営理念と社員との関係づくり

 福山支部11月支部例会は(有)シャルダン商会の藤田哲也氏による「社員もお客様も幸せになる経営をめざして~あなたもきっとシャルダン商会で働きたくなる~」というテーマで報告して頂きました。
 内容は、同友会に入会する前は利益、売上が経営のすべてだと思っていた藤田氏。同友会に入会して学んだことを実践し、さらなる課題についても踏み込んだものでした。
 同友会入会1年目の社内実践では個人面談を行い社内で起こることの経営者の責任、経営者の姿勢の確立を感じることができた。
 2年目の実践では個人面談、各種定例会議、経営指針成文化、経営理念の発信、就業規則、雇用条件の見直し、休日出勤の見直しなど離職率の改善、社員さんとの関係の確立ができた。
 3年目の実践では環境整備、役職会議、朝礼、小集団活動、社長塾等を行い社員さんに宣言し約束をするというものでした。
 今回藤田氏の発表を聞いて同友会活動で学んだことを実践し会社に落とし込む大切さ、経営理念の重要性や人と人の関係の質を向上しなければならないということを再確認させられました。貴重な発表有難うございました。