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2020.12.25

「そもそも貨幣とは何か?!」福山支部政策環境委員会11月勉強会

■講師:広島大学 教授 角谷快彦 氏

 11月度の勉強会は、「そもそも貨幣とはなにか?!」というテーマで、広島大学 大学院 教授 角谷快彦氏に説明いただきました。今まで貨幣とは何かなんて考えたことがなく、生活する中で無くてならないものという認識です。特にこのコロナ禍の中、よりその重要さを感じます。国の借金がどんどん増え続け、税金も上がり、国民の負担が大変になる中、破産してしまうのではないか、そのため国民にも補償がなかなか出来ないようなことが伝えられていますが、全くそんなことはなく、むしろ、そもそも日本には財政問題はないというのです。

 角谷氏の話は、『日本政府は自国貨幣を創造出来ます。誰かの資産は誰かの負債、BS上は、政府の貨幣供給は「政府の負債」・「国民の資産」、政府は国民を含む他の誰かから自国通貨を借りているわけではなく、むしろ政府は、「日本政府の負債」「国民の資産」を創出し、国債は「定期預金」の創出ということです。政府だけでなく、銀行も何もないところから貨幣を生み出す、恐らく日本人の約9割はこの「信用創造」を誤解しているのです』とのことです。

 すごく考えさせられました。メディアで財政問題の特集などをよく見かけますが、全く違います。なぜこのように違ってしまうのか、それは「商品貨幣論」と「信用貨幣論」の違いがあるようにも言われていました。かなり難しい言葉が多く、頭も痛くなりがちですが、いろいろな情報を入手して、いろんなことを考え、判断していかないといけない時代に来ていると痛感しました。参加者の方々も興味深く話を聞かれ、質問なども多かったです。皆さんもまずは知るところから始めてみてはどうでしょうか?