活動レポート
2020.06.04

県内61社101名の合同入社式開催

 4月1日、61社101名の合同入社式が広島(27社51名)、福山(14社21名)、呉(20社29名)の3会場で開催されました。
 新型コロナウィルス感染症拡大の影響を考慮して、式典内容の簡略化、出席者の限定、マスク着用、消毒液の設置、座席の間隔を離すなどの予防対策をとった上での異例の開催となりました。
 以下、開会挨拶(広島会場)、経営者からのメッセージ(福山会場)、新入社員代表の決意表明(呉会場)を紹介します。

●地域を支える誇りを  開会挨拶 県中小企業家同友会 筆頭代表理事 粟屋 充博氏

 みなさん入社おめでとうございます。期待と緊張感を胸に社会人としての一歩を踏み出されていることと思います。新型コロナの拡大に歯止めがからず先が見通せない状況ですが、どうか勇気と好奇心をもって、明るく前向きに仕事に取り組んでください。
 みなさんは木に例えると今は一人ひとりが小さな種。芽が出て苗木になり、花を咲かせ実をつけます。今は小さな種かもしれませんが、たくさんの可能性を持ち、自ら成長する力がある魅力ある存在です。
 種は土にまかれます。みなさんは広島の中小企業という土にまかれました。中小企業は全雇用の八〇%を担い、地域に密着した存在です。
 時間はかかるかもしれませんが、必ずコロナは終息します。その後、速やかにもとの豊かで明るい地域にⅤ字回復させるには、元気で強靭な中小企業が数多く存在することが重要です。中小企業は地域を支える存在です。みなさんは、その主体者としての誇りをもって仕事に取り組んでもらいたいと思います。

●切り開け君の未来を!  経営者からのメッセージ ㈱エイトコーポレーション 代表取締役 八條 公貴氏

 まず、仕事をする上で最も大切なのは目標を持つことです。目標に向かって行動すれば、苦難に直面しても耐えられます。そして、仕事=お金を稼ぐ手段と考えるのではなく、仕事を通じていかに社会に貢献できるかを考えてもらいたいです。
 西洋と日本では、労働に対する考え方に違いがあります。西洋哲学では、人生は自分のものであり、労働は苦痛と考えられています。対して日本哲学では、人生は自分だけのものではなく人のためのもので、労働とは生きがいであり喜びであると考えられています。そして、人の価値は世の中への貢献で決まります。人のため、地域のために働くことで、後からお金や結果がついてくるのです。
 これから皆さんにはたくさんの苦難が待っています。ですが、苦難とは神様から与えられた試練です。試練を乗り越えれば違う景色が見えてきます。苦難・災難・困難は無いほうがいい。では無難がいいのかというと、私はそうは思いません。難があることは有難いこと。そう考えて乗り越えていきましょう。

●地域復興の新たな希望に  新入社員代表決意表明 ㈲電化ショップユー 銭谷 一さん

 今年は、新入社員研で社会人としての基礎を学べませんでした。しかし、一日でも早く諸先輩方に近づけるよう努力し、期待に応え貢献することを誓います。  私たちは社会の一員であることを誇りに、停滞する地方の経済や人口減少等の様々な問題に対して、地域復興の新たな希望になれるよう精進していきます。
 新型コロナウィルスの影響で厳しい時期ですが、私たちは今日この日を迎え、社会人として新たなスタートを切れたことを嬉しく思います。