報告者　（株）イベント21　代表取締役　中野愛一郎　氏（奈良同友会）

 11月13日（水）福山支部例会がニューキャッスルホテルで開催されました。
　例会の発表者は、(株)イベント21　代表取締役社長の中野愛一郎氏（奈良同友会・中同協青年部連絡会代表）による「社員教育」がテーマでした。
　(株)イベント21の経営理念は「ｙｏｕ  ｈａｐｐｙ， ｗｅ  ｈａｐｐｙ！」、あなたが幸せだったら、私達も幸せ！という意味だそうです。自分の周りの人たちを幸せにする事で社会に貢献する企業を目指されています。

　そんな素敵な自社の経営理念を達成する事に、景気が悪いというのは何の言い訳にもならないことを下記のように分かりやすく説明されました。
　「誰がやってもうまくいくぐらい景気が良くないと会社が強くならないのであれば、イベント21という会社や、中野愛一郎という経営者、そして一生懸命に働いてくれている大切な従業員全員の仕事に何の価値もないという事になります。出来ない理由を外部要因のせいにしている場合ではありませんし、人のせいにしたところで誰も責任などとってくれませんので言い訳している時間が無駄です」。
　景気が悪くても伸びている企業は沢山あります。そしてそんな企業こそが世の中をもっと便利に出来る、社会にハッピーをクリエイト出来る本物の企業ではないでしょうか。

　イベント21は世の中に新しい価値を生み出し、みんなが幸せになれる企業を本気で目指されています。その為には、お客様に「イベント21と出会えて良かった」と思ってもらえるサービスを提供し続ける事以外に無いと断言されました。
　「ｙｏｕ  ｈａｐｐｙ， ｗｅ  ｈａｐｐｙ！」の裏を返せば、「あなたに幸せになっていただかないと、私達も幸せになれない」という意味になります。お客様の為でもあり、自分達の為でもあるという、一心同体。だからこそ従業員全員で、お客様が喜ぶ良い仕事をしようと本気で頑張れるのだと思います。

　今回の例会で私の心に残った言葉が３つあります。１つ目は「インプット３に対してアウトプット７」つまり良い話を聞いて実践に気付き行動することで、初めて学びの効果があるという言葉。例会の１時間の発表を聞いて良い話だったというだけではもったいなさすぎる、その考えを改めた方が良い！でした。同友会の学びの神髄だと思います。
　２つ目は「ライフワークバランス」。多くの社員一人ひとりとの対話を大切にされて毎年全員に対して個人面談をされ、個人別の意見を聞き生活と仕事のバランスを常に把握している姿勢に、業績好調の理由である社員からの愛社精神と求心力の基があると感じました。ただ人数が多いので桜の開花する時期に始めたお花見ミーティングと銘打った個人面談が、つつじミーティングになり紅葉ミーティングでも終わらずクリスマスミーティングも通り越してしまいそうだという微笑ましい話を聞いて、最後までやりきる社員教育への情熱を感じました。
　３つ目は質問に対する回答で「今までに経験した失敗談を聞かせてください」に対して「失敗はありません！なぜなら成功するまでやり切りますので！」という言葉でした。不安や葛藤悩みは必ずあるはずですが、心の底から事業が必ず成功するという確信を持ち、あきらめず自分自身を常に高い意識に維持し続ける事が習慣化されている事に感服しました。

　経営理念「ｙｏｕ  ｈａｐｐｙ， ｗｅ  ｈａｐｐｙ！」を掲げ、仕事にやりがいを持ち、社会に役立っていることを実感し、自分も成長できる。そんな社員が増えることで会社も発展を遂げ、事業継承時に１億だった売り上げが15億にまで伸びてきた理由が、人を生かす経営と社員が幸せを感じる企業づくりを目指す経営者の情熱とあきらめずに成功するまでやりきる高い自己意識を保ち続ける事だと感じました。
　私も早速上記３つの心に残った学びを実践しています。
　経営者が経営理念を基にいつも笑顔で前向きでポジティブな言葉を口にしていれば、その波動が社員や関係者に伝わり自然と業績も引き上げられていくと感じています。
　大変良い学びと実践への気付きをいただき感謝しております。ありがとうございました。
　最後に、今回の例会は組織委員会の働き掛けで「めざせ各小組会からのオブザーバー参加」と銘打ち広くオブザーバー参加の声掛けを行い51名の参加登録がありました。
　この画期的な新たな取り組みは、今後も継続をされることが良いと思いました。