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2019.11.04

「キャッシュレス決済を学び今後の対応方法を見極める」福山支部女性部会9月例会

講師:広島信用金庫 大前明紀美 氏

 女性部9月例会は広島信用金庫の大前明紀美様を講師にお招きしご講演いただきました。
 まず、世界そして我が国におけるキャッシュレス状況についてお話しいただきました。キャッシュレス決済比率が進展している国で40~60%台に到達する中、日本は18.4%という結果に。さらに日本は一人あたり7.7枚のカードを保有しており、世界的に見ても現金以外の支払い手段を多種・多数保有しているにもかかわらず普及していないというデータもありました。普及しにくい理由として現金を好む国民性が影響しているそうです。
 キャッシュレス化の必要性として、①現金決済インフラを維持するため年間約1.6兆円を超える直接コストが発生、②利便性の悪さから訪日外国人(インバウンド)減少の懸念、③少子高齢化や労働人口減少が進む中、無人化・省力化、④支払データの利活用による利便性向上や消費活性化等の効果、⑤支払サービス分野において日本企業が遅れてしまう危機感など、政府がキャッシュレスを推し進めている理由が理解できました。
 キャッシュレス決済は、クレジットカード、プリペイド・デビットカード、QR決済、電子マネーなど種類も多いのですがそれぞれの特徴についてわかりやすくご説明いただきました。
 キャッシュレス・消費者還元事業における平成31年度予算案は2798億円。2025年までに比率40%を目標に掲げているそうです。「人手不足」「競合との差別化」のため、今後はIT機器を活用した対応が必要で、QR決済サービス導入に加えてiPadやクラウドを利用し生産性向上を図る努力が事業者側に求められているのだと知りました。時代の変化に適応しなくてはならない、それは「今」なのだと痛感しました。