「人からしか学べない、求人採用の本質」福山支部G地区会7月例会

報告者：（株）ＥＶＥＮＴＯＳ　代表取締役　川中　英章　氏

 本年度、Ｇ地区の年間テーマは「求人採用」です。求人採用と言っても、テクニックではなく戦略的に求人採用を考え、本質的な問題提起を自社に持ち帰ることが重要と考え進めています。
　７月例会は、６月例会のフィッシュボーン図を用いての自社課題の見える化ワークショップからつながり、「苦悩し学び、そして実践する」川中社長に、現在の求人採用に至る自社の取組や経営者としての葛藤などを余すことなくお話いただきました。

　川中氏は、今から31年前の１９８８年にイベント会社として創業され、仕出し、ケータリングから飲食店経営と徐々に業態を変化させ、バブル崩壊や事実上の経営破綻を経験されるなど、波乱に満ちた貴重なお話をしていただきました。印象的なお話は、求人採用において、好待遇での他社からの引き抜き、不平不満を抑えるためのソムリエ資格取得など、従業員をどうコントロールするかという視点で経営をされていたとお話されていたことです。また、そのことを振り返ると、「起こった事に対する、受け身の経営」だったとも仰っていました。それは「ビジョン」が無いことだったとも。
　川中氏のお話から、上辺だけのその場しのぎの対応では必ず綻びが生じること、ビジョンがあることで正しい成長が出来ること、ただし、ビジョンを持つ一方で、現状を正しく認識し自社の資源の不足を把握することの重要性を教えていただきました。

　Ｇ地区の年間テーマは「求人採用」ですが、ビジョン・経営指針からキャリアプラン等の人事戦略を描き、点と点を線にし、面にすることが、結果として求人採用につながることだと実感しました。