「経営理念の作り方〜何のために経営しているのか」福山支部S地区会7月例会
報告者:パティスリーパンセ 代表 丸尾 博文 氏
S地区会の7月例会は、「経営理念の作り方~何のために経営しているのか~」というテーマでパティスリーパンセ代表の丸尾氏にこれまで自社で経験された事を元に20分ほど講演をしていただき、その後各テーブルに別れてグループ討論を行いました。
まずは「何のために経営しているのか」と「自社の固有の役割は何か」について書き出しました。「何のために?」というと「生きるため」や「稼ぐため」といった理由が散見されがちですが、自分のしたい事や自分のためだけで経営はできないという事で、社員さんや周りの人たちをどのような存在と考え、自社の事業を通して顧客や社会にどのように貢献し共に生きていこうとしているのかについて討論をしていきました。
創業当時と現在とで自社を取り巻く時代や環境に様々な変化があり、創業者と後継者の間で経営に対する考え方や方向性が変化してきているという意見も多く見受けられました。
自社の固有の役割として自社が顧客に選ばれるためには、同業他社と比べていかに顧客により良いメリットを与えられるようにするのかを考えるのと同時に、自社の社員さんに対しても他社と比べていかに安心感・充実感を得られ、この会社に就職して長く働きたいと思われる会社にしていくのか、地域に対しても自社が存在することでどのような恩恵や活性化を与える事ができるのかを討論し、自分の目線だけでなく他者からの意見も参考に自社独自の存在意義を再確認していきました。
今回の例会では自分とは違う業界・業種の方と創業当時の思いや現在に至る過程の中での経験談などをたくさん聞かせていただくことができ、大変勉強になりました。業界や業種、働く立場や地域が違っていたとしても自分だけではなく周りの様々な人を巻き込んで幸せになるために働いているのは皆同じだと思うので、経営者自身が経営理念を自社内外にしっかりと表明していく事で社会的責任を示し、信頼を得ていくことが必要なのだと改めて感じました。