活動レポート
2018.04.04

条例プロジェクト 福山支部

 条例づくり勉強会の第2回目は、第1講で助言者をお願いした、福山市立大学の前山教授に講師をお願いし、市民参加のまちづくりについて考えました。
 先生のお話で印象的だったのが、福山市が「協働のまちづくり」の先進地であること。小学校区ごとに、PTAや町内会・老人会ほか様々な地域団体が集まり、街づくり推進事業を行う協議会を形成しています。
 また、米国のシアトル市では、半官半民の機関が街づくりを行っており、その原資に地主の税金が充てられています。
 日本では滋賀県長浜市の黒壁が地域の商店主や不動産業者の努力で見事に再生を果たしている事例などを伺いました。
 すべてに共通している視点は、「公共とは行政機関だけのものではない」という事です。これまでの行政任せのまちづくりではなく、私達自身が主体者意識と問題意識を持って、地域問題に向かう事が大事だという事です。中小企業振興基本条例も同じです。行政に何か支援をしてもらうことを考えるのではなく、こういうことをやりたいから、行政にはこれこれの支援を、という視点なくしては効力を発揮しません。
 討論でも「地域団体の疲弊が叫ばれているが、よく考えれば地域住民の大半は中小企業の社員。彼らが地域に関わるように呼びかける必要があるし、地域活動に参加できるような労働環境を作らなければならない」といった声も上がっています。