活動レポート
2018.04.01

新しい環境で見えたこと 尾道支部例会

 【概要】川口氏は小さいころから旅館で育ち、暖かい雰囲気の社員さんのもとすくすく育った。そして、いつからか旅館の食事にも興味を持ち、高校を卒業すると調理師専門学校へ調理師の勉強に進学された。卒業後は修行を経て旅館に入社したのが17年前。旅館の経営に携わり当初から飛躍的に旅館経営に邁進され、年商1 億2千5百万円まで伸ばした。
 そして、現在はお父様が経営される瀬戸内クラフトという造船会社にも属され、2 社のまったく畑違いの会社を切り盛りされている。瀬戸内クラフトでは、営業部長としてご活躍され、特徴のある船アルミでできた高速船の製造販売を行っている。
 そんな2社を切り盛りしていくなかで、それぞれの強みを見つけ、良いところを伸ばす経営をされている。旅館浦島は、家庭的で暖かい社風。瀬戸内クラフトは冷たい雰囲気だが、仕事はキチンと正確な社風。でも進水式の時などは、いつもとは違い感動ウルウル涙の情に熱い社風。
 川口氏は、そんな2 社を見ていくなかで、それぞれ改革をおこなっている。若さの足りない旅館浦島には高卒新入社員を2 名採用。そしてより職場環境を整えたい瀬戸内クラフトでは今年社宅を新築。さらに社員旅行でハワイ旅行に行ったりと社員が主役となり経営者がわき役となる職場環境づくりをされている。
 そんな素晴らしい改革をされている川口氏も実は、小さいころから親父嫌いだったという中小企業の典型的なパタンであった。でも、今はそんな父親の背中をみて素晴らしい!尊敬できる人!という気持ちに大きく変わったとのこと。川口氏自身が成長して視点が変わった証では!と会場内を沸かせた。

【感想】いつも笑顔が素敵な川口さんの報告を聴かせていただきました。小型アルミ船舶の製造という、私のまったく知らない世界のお話で、とても興味深い内容でした。そして、今の私の心に残ったフレーズが3つあります。
①「らしい社風づくり」 ②「自尊心をたいせつにする」 ③「社員が主役、経営者は脇役」
川口さんが経営されているのは2つのまったく違う業種。接客業と製造業で社内の雰囲気も、働く社員さんの求める部分も違う。リーダーの想いだけを押し付けるだけではダメなんだなぁと感じました。
◎社員さんが求めてることをしっかりと聴きだす ◎どんな会社にしたいか、どんな想いで仕事をしているかきちんと伝える
 会社のことだけではなく、どんなことでも人と何か一緒にする時は、当たり前のことだけど、とても大切なことだと改めて気付きました。社員旅行に行ったり、社員の希望する飲み会を開催されたりし、しっかりコミュニケーションを取っていく中で「らしい社風」ができてきて、川口さんの熱い想いが伝わっていくのだろうなぁとイメージしてました。
 その中でも、社員さんに大切にしてほしいと言われていた、「自尊心」を大切にする人間にはなってもらいたい、という言葉に、強く共感しました。自尊心を調べてみると…「ありのままの自分を好きでいること、周りに流されず我流を貫く強さ」と書いてありました。
 私もまだまだ弱い所です。自分としっかり向き合う時間がもっと必要だなと感じています。青年部でもよくテーマにあがる「自己開示」ができるように、弱さを認めたり、わからないことを恥ずかしがらずに先輩方に聴いたり、優等生ぶらず(笑)… 自分のことをもっと愛していきたいと思います。
 そして、熱い想いをもっている川口さんも自分が主役になるのではなく、社員を主役にし、自分は脇役に徹したいと言われていていました。私は創業して6 年目になります。まだ一人でやっているので、主役はお客様だけど、常に自分が前に出て行くことばかり考えてしまっています。今後は私も「自分らしい風土」を伝えていける、チームや仲間をつくっていきます。ひとつの大きな目標ができました。

チームっていいですね。仲間っていいですね。

まだまだこれから。今後ともご指導よろしくお願いいたします。