中小企業が取り組むべき「働き方改革」 福山支部B地区会
B地区11月例会は「中小企業が取り組むべき働き方改革」と題して行われました。㈱高橋鉄工所 高橋卓志氏、 ㈱シオデ 塩出丹帆子氏のお2人の事例発表をお聞きしたあと、社会保険労務士の藤井美代子氏より発表事例の中から課題点を挙げていただくと共に「働き方改革」を軸としたアドバイスをお話ししていただきました。高橋氏の事例から、人事評価への取り組み方・離職理由の1位・求人者は求人票のどの項目に目を向けているか?などです。
近年の求人者は、仕事の内容はもちろんですが、休日数や勤務時間など「働きやすい会社・休みの多い会社」を探していることがわかりました。経営者は、社員に対してはっきりと分かりやすい将来設計の描ける会社を示す必要があるようです。
塩出氏の事例から、時間外労働を削減する為や各自の当月目標を達成させる為の㈱シオデの工夫・早出勤務や残業の事前申請書の事例などの報告がありました。始業時間前に出勤し業務を行えば、それは早出勤務となり割増賃金の支払いが必要となる事・1ヶ月の残業時間を超えた場合は退社命令を出す事など。経営者は勤務内容・勤務時間など社員の労務管理を行う事を再度認識させられました。
「働き方改革」は社員の為だけと思いがちですが、今回この例会を通して同友会の掲げている「良い会社をつくろう!良い経営者になろう!良い経営環境をつくろう!」に沿ったものである事を改めて認識させられました。その為には多くの経営者が集い、各自の思いを話せる場でもあり、他者からの意見を受け止め、選別し自社に持ち帰り実行してみることが大切だと感じました。
また、障害者・女性・高齢者・外国人の方々が入社し働けるように、育児・介護をしながらでも働けるように、治療しながらでもはたらけるように、3つの目標のもと改善して行きたいと思います。