「我社にとっての経営指針書~指針をつくり会社がどう?良くなった~」三原支部
- 開催日時:
- 2024/09/11(水)
- 会場:
- アクションセンターミハラ
- 報告者:
- (有)シャルダン商会 藤田 哲也 氏
- 文責者:
- 平畑建設(株) 平畑 隆也、(有)小倉建設 小倉 一弥
私自身同友会活動を通して「経営指針書を成文化しなさい」と言っていただくことがあるのですが、経営基礎講座を受講したものの完成までたどり着かず、社内での報告会も出来ていないまま止まってしまっていました。藤田氏の体験を聞いて私に足りなかった事は、一緒に経営指針書を作成する仲間を作り、最後までやり遂げる環境を作ることでした。経営に近道はなく時間がかかる中で、真剣に経営に向き合い続けることは簡単ではありません。簡単ではありませんが、経営指針書の成文化によって社員さんと理念を共有し、具体的かつシンプルにルールを明文化( 挨拶をする、指定区域ではヘルメットを着用する) して指摘を継続した事で定着に結び付いた報告を聞いて、改めて経営指針書の作成と共有の大切さを再認識しました。
また、藤田氏の計画( 数値、行動、改善、採用、教育) に向き合ったときに不足を知ることが出来たとの言葉にはっとしました。理想の会社の状態と現状の差を自分の中で具体的に理解できていない事が、目標を掲げられておらず、解決に向けた行動を示せていない部分に繋がっているのだと思いました。みんなで心を揃えて動いていく為には、経営指針書を読む人それぞれが自分の役割と、とるべき行動が理解できる内容が明記されている必要があると思います。明文化できず曖昧なままでは、想いも行動も的確に伝えられずにお互いにつらい思いをする事になります。自社を良くしていく為に、経営指針書を共通言語として共に語り合い、共に成長できる経営者になれるよう、経営指針書作りを継続して取り組んでいきます。自身と自社に向き合える例会をどうもありがとうございました。
記:平畑建設(株) 平畑 隆也
経営指針書「・・同友会ではおなじみの言葉。これを作れば会社が良くなる!と聞かされ作ろうと思ってもなかなか作れない人も多いのでは…かくいう私も作成はしましたが、それも会員さんから尻を叩かれなんとか作成しただけの状態です(苦笑)。
報告者の藤田社長の話を聞いているとシャルダン商会さんも以前は本当に社員みなバラバラの好きな方向を向いている状態だったそうです。二日酔いや遅刻出社は当たり前、途方に暮れていて同友会に入りそこから怒涛の勢いで会活動に励み指針を成文化。そこから自社も生まれ変わりました。これは同友会でよく聞くお話です。実際に実践されて経営状況も改善され。グループ討論で私のグループは藤田さんを応援に来られた福山支部会員さんも数名おられ、皆さん同友会内でも役職のある方ばかり。指針書も成文化し、それをもとに社内で実践されてる方と思い込み…私は肩身が狭いグループ討論になるかと思いきや…以外にほとんどの方が成文化しただけで机の引き出しにしまってあるとのこと。
皆さん苦笑いされながらの討論でしたが、改めて感じたのは大切なのは社内に浸透させる社長のパワーだと感じました。成文化はできたとしても社員さんを巻き込んで実践、浸透させなければ意味がありません。でもそれが難しいのが討論でとても感じました。
周囲に言われたから…とにかく作ってみた…という動機では成文化できても人を巻き込むまでは難しいのかもしれません。では藤田社長のように会社が大変な状況にならないと巻き込めないのか?それもそうかもしれませんが同友会は例会で人の話を聞いて自分で気づくことができるキッカケをもらえます。
記:(有)小倉建設 小倉 一弥