ピックアップ会員さん エス・エス・アロイ(株) 菊池光太郎さん
- 開催日時:
- 2024/10/20(日)
- 会場:
- エス・エス・アロイ
- 報告者:
- エス・エス・アロイ(株) 菊池 光太郎 氏
- 文責者:
- (株)デスクワークラボ 吉井 良平
菊池さんは、千葉県松戸市生まれで、学生時代は野球少年だったとのことです。
菊池さんが大学生の時に、お父様が転勤先の広島で創業され、当初は資金面で苦労したことから、菊池さんも大学を中退し、広島に引っ越しをして社業に関わるようになりました。
約10年間、お父様と働いた後、2000年に代替わりをして社長に就任。
創業当初は、自動車部品の下請け事業も行われていましたが、自動車部品の仕事が厳しくなってきたため、菊池さんに代替わりをした際に、現在の通電熱化工機「プラズマン」の開発・製造の仕事に絞られました。
各研究機関との共同研究や、展示会への出展などを行い、またエス・エス・アロイさんの技術にほれこんでくれた人との出会いもあり、順調に社業を拡大されてきましたが、2007年のリーマンショックの際は、売上が前年の4割に落ち込むという経験もされ、リストラを余儀なくされた苦い思い出もありました。
苦しい状況の中でも技術を磨き、2008年に「中国地域ニュービジネス優秀賞」、2010年には「りそな中小企業振興財団 優秀新技術・新製品賞」を受賞されるなど、技術を中心に会社の業績を回復されていきました。
経営計画を作成する際に、中小機構のアドバイザーに同友会を勧められ、ちょうどその頃に東広島市の産業振興事業で同友会の会員と一緒になったことから、2018年に入会されましたが、4年ぐらいは休眠会員でした。
2022年に、後継者候補の鈴木さんからの話もあり、経営指針書を作成するために、同友会活動に参画されるようになり、「ニッコリ笑って世界一」を掲げた経営指針書を作成されました。少年時代に野球で培われた、粘り強く努力する姿勢で、通電化加工機事業で世界一になるよう、今後とも仕事を究めていきたいとのことです。
純粋に仕事に熱中し、夢を語る姿を見て、私も大きな刺激になりました。