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2025.03.13

「令和の求人事情はどうしてますか?~人が続く職場づくりには~」福山支部F地区会、三原支部Aグループ

開催日時:
2025/01/15(水)
報告者:
(有)クローバープランニング 作田 力也 氏、山晴建設(株) 佐崎 高広 氏
文責者:
(株)キュアライフ 奥野 充喜

今回は福山支部F地区と三原支部Aグループによる合同例会として開催しました。本例会では、F地区から山晴建設(株)の佐崎高広氏、三原支部から(有)クローバープランニングの作田力也氏が体験発表を行いました。
まず、(有)クローバープランニングの作田氏は、ペット葬祭業を営む同社の採用と人材育成について発表しました。同社は少人数の小規模企業ながらも、知人紹介、ハローワーク、求人サイトを活用し、即戦力よりも育成可能な人材を重視して採用活動を行っています。

社員育成には、基本的なビジネスマナーの教育や作業マニュアルの整備を取り入れ、定期的な面談を通じて社員のスキルアップと職場定着を目指しています。特に離職原因を丁寧に分析し、職場環境の改善に注力する姿勢が印象的でした。今後は、育成期間の短縮、習熟度テストの導入、誰が辞めても事業を維持できる体制づくりが目標として掲げられています。

次に、山晴建設(株)の佐崎氏は、下請け工事中心の経営から新規事業への挑戦を通じた経営改革について話しました。同社では、遮熱工事をはじめとした新規事業に注力し、採用方法を抜本的に見直しました。社会保険労務士のアドバイスを受けて、求人票に仕事の意義や社会性を盛り込み、賃金幅の調整を行った結果、未経験者の採用に成功。採用後は丁寧な育成を行い、売上が着実に拡大しています。さらに、外部委託やDXの活用、協力会社との連携を強化し、小さな課題を解決しながら成長を続けています。

その後のグループ討論では、「新任者に仕事の魅力をどうやって伝えていますか」「従業員が辞めないためにどんな対策をしていますか」の2点で討論が行われました。
外国人従業員の採用に焦点を当て、家族への仕送りというモチベーションを評価しつつ、言語や文化の壁を考慮した多様な人材活用の可能性がある。一方、新任者への仕事の魅力伝達方法として工場見学や面接前の体験実施、さらには仕事のデメリットを先に伝えるアプローチが挙げられました。従業員の定着策については、家族への配慮やベースアップ、独自の休暇制度などが重要視され、職場のコミュニケーション向上の必要性が共通認識とした意見がでました。

今回の例会では、採用と人材育成における企業の工夫が多く共有され、参加者にとって大きな学びとなりました。それぞれの発表や討論を通じて、人材不足が続く中での柔軟な戦略や具体的な施策が示されました。特に、外部の専門家の活用やDXを導入した効率化への取り組みが注目され、他の参加企業にも応用可能な事例が多く含まれていました