「付加価値～おもてなし企業の真髄～」福山支部A地区会

■報告者：（株）トゥモロー　代表取締役　阪井 善和　氏

■開催日：10月20日（金）
■会　場：ローズコム
■参加者数：39名

呉支部より（株）トゥモローの阪井氏をお招きし、講演頂きました。

阪井氏は保険の代理店を経営されています。「保険は何のためにあるのか？」を自問自答し、「お客様が事故をして困っているときこそ、現場へかけつけ、安心して頂くのが保険である」との想いから、社員も含め、年中無休、24時間事故対応をされていそうです。
さらに、同じ志を持った方々とネットワークをつくり、地元呉だけではなく、中国５県、全九州エリア、北陸エリアでお客様が事故をされた場合でも24時間対応をされ、お客様から信頼されていらっしゃいます。

そのような（株）トゥモローの真摯な仕事ぶりから、お客様から保険以外の相談を受けることも多いそうです。
「家にこんな息子（娘）がおるんじゃけど、どこかいい人はおらんかね？」という相談を頂いたことを契機に、お客様のため、また地元呉市の地域活性化のためにと、婚活パーティーや街コンを開催され、出会いを求める方のお手伝いもされています。2008年3月より婚活パーティーを開催し、現在成婚数は120人だそうです。
年々規模が大きくなり、本業との片手間ではいけないということで、（株）トゥモロークラブという別会社を立ち上げられ、チャリティーフェスティバル、ボーリング大会、ゴルフコンペなど様々なイベントを企画されていらっしゃいます。
このような阪井氏の取り組みが認められ、経済産業省主催の「おもてなし経営企業選」全国企業50選に選出されたこともあるそうです。

付加価値は作ろうと思って作れるものではなく、お客様の困りごとや相談に耳を傾け、地元地域を活性化させたいという思いでやってきたこと、さらにそれを続けてきたことが付加価値につながるということを教えていただきました。

この度の例会は、A地区18名、他地区18名、オブザーバー3名と参加者も多く、盛り上がったグループ討議からも関心の高さが窺えました。

これからの時代、お客様から選ばれる会社になるためには、まず第一に本業でお客様からの信頼を得ること、そして、自分自身がお客様や従業員から相談されるような経営者になる必要があることを学びました。

記：（株）明乳松浦　松浦 伸明