「銭湯遊湯あやこ危機一髪」福山支部女性部会
■報告者:(株)ゆうゆ 山本 文子 氏
■日時:10月16日(月)
■会場:松永町(銭湯遊湯)
■参加者数:会員12名オブザーバー3名
銭湯遊湯おかみ山本文子さんの報告。
昭和38年に港温泉として開業された公衆浴場。お父様の亡き後を弟さんが引き継いで経営していたが、経営難のため「廃業するか!全く経験のないおかみが継ぐか!」の選択に私だったらどうするだろう…。
決断の決め手は長年経営されてきた両親への想いとお客様への想い。引き継いだ後、「続けてくれてありがとう」と言われたお客様からのお言葉に目頭が熱くなりました。
公衆浴場は今後作れないという希少価値の反面、料金が決められているデメリット。
「危機はチャンス 絶対に乗り越える」をモットーに前向きに物事をとらえ、自社の強みを活かし困難を乗り越えている姿は同じ経営者としてとても学ばせていただきました。
銭湯を盛り上げるための日々の努力、地域の方や異業種店とのコラボイベントなど、アイデアも多種多様で銭湯という枠を超えて地域と連携・発展させていける、様々なヒントもいただきました。
今後の課題は、燃料の高騰。
廃油や工場油の活用を検討されているとのことで、ご協力いただける会社様を探しているそうです。
経営自体、どの企業も大変だと思いますが、経営者自身が楽しんで仕事をする大切さ。忙しいからと目の前の仕事をこなしているだけでは何も変わりません。それどころか時流に遅れ、経営が成り立たなくなるかもしれない。常に広い視野で未来を見据え、考えて行動し改善し続けることが必要です。
心と想いが詰まった講演にグループ討論も熱くなり、経営指針を作って社員、スタッフさんと共に目標に向かって邁進すること、改めて同友会での学びの大切さを実感いたしました。
記:(株)アデーシャン 田尻 香里