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2023.11.22

「持続可能な会社の進化とは」福山支部環境経営委員会

■報告者:(株)山本屋 山本 浩矢 氏

■開催日:10月13日(金)
■会場:事務局
■参加者数:18名

尾道で生菓子を製造されている㈱山本屋の山本社長は2015年にM&Aにより出雲市のはら屋を取得されました。はら屋の売上構成比での自社製造は当時10%でしたが、2023年には製造率100%を達成し、社員数は3.5倍、経常利益4倍など、常に躍進を続けています。当初はM&Aを行う予定はなかったものの、「僕に行かせてください!」という社員のひと言で決断をされたとか。

躍進の大きなきっかけは、山本屋との相互効果を活かし、主力商品のたい焼きをリニューアルするなどし、さらに今川焼が大ヒットするなど、シナジー効果を生んだことだったそうです。

さらに山本社長が就任後に行った改革は多岐にわたります。社員目線でなかった就業規則を山本屋と統一し、サービス残業をなくす、役職を与えるなど、働く環境を整え、社員に信頼し信用してもらうことに尽力されました。

50分の報告の中では、山本社長から幾度となく社員への感謝の言葉がありました。
「M&A決断のきっかけとなった社員は、今も尾道と出雲を往復し頑張ってくれている」、「快進撃の裏側で人員不足に陥ったが、社員は辞めないで残ってくれた」、「社長交代という辛い経験を二度と社員にはさせない」、「はら屋の社風を大事にし、伝統や技術を受け継いでいく」、「社名を変えずに出雲の土地で続ける」など。社員はもとより、社員を取り巻くすべてに対してのリスペクトが感じられました。

今後も益々躍進をされる山本社長から学ぶことの多い勉強会となりました。

記:M Support 前田 明子