特別支援学校のバスツアー 県内6校で開催
障害者問題委員会では7月と8月に特別支援学校の先生方を対象にした企業訪問バスツアーを開催しました。今年度はコロナ前と同じ6校で開催しました(訪問先は枠内を参照)。宮﨑県障害者問題委員長にバスツアーの思いを伺いました。
■「人を生かす経営」のヒント
広島県内で標記のバスツアーを福山支部バリアフリー委員会が始めて5年になります。同友会の一丁目一番地である「人を生かす経営」の本質は障害があるなししに関わらず、経営者がその人の特性を生かすことであると私は思っています。それを実現する一助になるのがこのバスツアーであると考えています。福山支部が始めて以来、今年の7月8月に開催した支部は5つに広がっています。
訪問先は原則会員企業にお願いして特別支援学校の先生に企業訪問をしてもらっています。そこでは先生も実は「こんな相性の良さそうな職種が身近にあったのか」「この仕事をするにはこれから指導方法を改善する必要がある」など率直な意見を言ってもらっています。先生も実は就労先についての情報は少ないのです。これは私たち経営者も同じで「障害者雇用」と聞くと「うちには無理」「自信がない」「採用方法がわからない」・・・など情報が足りないという状況ではないでしょうか。
バスツアーの目的の一つに「知ることからはじめよう!」があると思いますし、冒頭に述べた「人を生かす経営」のヒントがこのツアーにあります。障害者の雇用前提ではなく、「働き方改革」「人手不足」「社員のモチベーションUP」など、御社の課題解決につながるかもしれないバスツアーに見学要望があった場合は「はい!喜んで!」でご回答ください。
記:県障害者問題委員長 宮﨑 真(㈱ニシキプリント 代表取締役)
■先生のアンケート(抜粋)
- 生徒の卒業後のイメージができた。
- 子ども達に大人になるまでに必要な力を考えていきたい。
- 「地域の中で」という理念がいずれの企業・事業所からも聞けて印象的だった。
- 子ども達の興味に沿った仕事ができる会社があればいいなと思った。
- 障害者雇用をまだ行っていない企業の仕事(業務)から、生徒が出来そうな仕事を考える初めての経験となった。
それぞれの役割は違っても地域に根ざし地域と共に歩む学校と企業。バスツアーが子ども達の「働きたい」という思いに応えられる地域づくりの一歩になることを期待しています。
(記:事務局 本田)
2023年度 特別支援学校バスツアー一覧
≪8/2 県立廿日市特別支援学校/広島西≫
訪問先:㈱ISC、㈱イシカワ、㈱山陽タオル
≪8/22 広島市立特別支援学校/広島中≫
訪問先:㈱ムクダ、㈲三谷製菓
≪7/31 県立広島北特別支援学校/広島北≫
訪問先:㈱シンモト自動車、㈱ダイヤス食品
≪8/4 県立広島特別支援学校/広島東≫
訪問先:新和金属㈱、亀楽庵
≪8/2 県立福山北特別支援学校/福山≫
訪問先:㈲三吉板金塗装工業、福山ステンレス鋳工㈱、(同)結絆福祉会
≪8/8 県立沼隈特別支援学校/福山≫
訪問先:㈱イアック、㈱明電
(開催日/学校名/担当支部)