■報告者：（株）エムズワークス　道下 克己　氏

■日時：8月16日（水）
■会場：ジーベックホール
■参加者：27名

今から8年前に5年計画を作成し、経営指針書に盛り込んでいたが、その後計画通りに推移しているのだろうか？当時また皆さんに報告すると言っていてそのままになっていたので、今回、意を決して発表した道下克己であった。

結果、売上は5年計画通り推移していて好調だった。要因としては、自分の仕事や業務を人に振って、新たに自分の使える時間を増やす事ができた事だった。その中でも一番時間のかかる見積り業務を事務員さんに振れた事が一番大きかった。計算式とマニュアル作成に時間を要したが、8割は任せられるようになり、その時の時間は十分回収できている。

しかし一番の課題は「社員の定着」であった。離職理由を聞いても出てくる言葉は納得のいくものではなかった。そこで、離職理由を整理していったところ、ある事に気付いた。
それは、自分はちゃんと社員一人一人の事を把握して、この会社にいたいと思ってもらえる行動や振る舞いができているかどうか？という事だった。

そこで、すぐに行動に出た。
社員面談で、働く目的＝夢を共有し、将来の希望所得とスキルを社員と一緒に考えた。さらには、社内共通の評価基準を作成して、本人と会社との評価の誤差を確認し合い、ステップアップの話をしていっている。

今回の発表を受けて、グループ討論では、「経営者はどれだけ社員に目を向けられているか？」「業務の追われていないか？」「社員との約束を守れているか？」など色々な意見が出てきました。

個々に課題がたくさんあるという事が分かっただけでも収穫でした。できる事から一つずつ実行していく事が大切です。
要は、経営者が少しずつでも変わっていく事が離職を防ぐことにも繋がっていくはずです。

記：高橋工芸(株)　高橋 和希