「第51回青年経営者全国交流会in広島に参加しよう!〜第8分科会〜」広島中支部中⑨地区会
家業である青果市場倒産からスタートした事業承継。年中無休でがむしゃらに事業と向き合っていく中で「ただ単に商品を売る」という事から脱却し事業拡大へとつなげていった報告者の小坂氏。そのきっかけは経営指針書の作成、そして経営理念の作成。「視座を高める事」で自身も会社も変化していきます。様々な問題と向き合った小坂氏は、問題点を利点とするべく、アパレルや農業法人のM&Aを実施。すべては「果物で関わる人々、地域を幸せに」するために。
■報告者:(株)ワールドサニー 代表取締役社長 小坂 洋平 氏
■日時 2023年9月14日(木) 13:00〜18:00
■場所 TKPガーデンシティPREMIUM広島駅北口
■参加者数 112名
「視座を事業で超えてゆけ!〜事業と視座の相乗効果が生み出す、未来へ続く実践スパイラル〜」
タイトルにあるように第8分科会の会場では、この日、日本中で一番「視座」という言葉が連呼されたと思われます。
報告者の小坂氏は、「視座を高める」という言葉は「理念」に限りなく近く、事業に落とし込む事の重要性を来場者へ伝える事を皮切りに、熱い、そしてユーモアあふれる分科会がスタートしました。
フルーツパーラーを経営する小坂氏は当初、果物の小売・卸売、ゼリーなどの製菓のテイクアウトまたはイートイン、を展開していました。
倒産後の事業承継という事もあり、がむしゃらに年中無休で頑張った小坂氏。売上を作るために主要商品以外の商品開発へと力を注ぎます。その後、同友会へ入会し、現状改善型の経営では限界があると考え、経営指針書の作成へと進んでいきます。
経営指針書を作成し、経営理念と向き合う事で小坂氏は考え方の枠が広がっていきます。ただ単に商品を売るという事から、果物を軸として様々な展開を見せるほどに。
その一例がアパレル。フードロスの有効活用を試みて染料としてアパレル事業へと果物を生かす事に。
そしてスタート地点でもある「生産」にも目を向けて農業法人のM&Aへと展開されています。
通常であれば課題と思える事を視座を高めた事で前向きな取り組みとなり、事業化へと進めていらっしゃいました。
グループ討論も全国各地から集まったからこその、様々な視点からの意見で、大変活気ある有意義な時間となりました。小坂さん、そしてご参加の皆様、大変お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
記:(株)トライアングル 高原 寛行