「新型コロナウイルス感染のパンデミックを乗り越えて」広島中支部中②地区会
新型コロナウイルス感染のパンデミックを乗り越えて -オリエンタルホテルの逆襲- NHK、RCC、TSSなどTV取材や中国新聞や経済レポートでも掲載されたあのオリエンタルホテル広島総支配人 引原氏が中2地区例会に登壇!
■報告者 株式会社ホテルマネージメントジャパン オリエンタルホテル広島 総支配人 引原 史博 氏
■日時 2023年7月20日(木) 18:30〜20:30
■場所 オリエンタルホテル広島 23F ムーングロー
■参加者数 43名(他地区会・オブザーバー 8名)
2021年5月から2年間の間、新型コロナウィルス療養施設としてホテル施設を提供してきた オリエンタルホテル広島。その休業期間で会社・従業員・取引業者との”共存”の取り組み、地域への社会的責任、療養者への心配りなど今だから話せる苦労話を発表いただきました。
オリエンタルホテル広島に広島県から療養施設として白羽の矢が立ったのは2021年GW頃でした。ビジネスと地域社会への貢献としてホテルを休業することを決定。引原総支配人はウェディング部門のご経験があり、GW以降に予約が入っていた100件ものウェディングイベントをキャンセル・延期・他ホテルへの案内などしました。挙式するカップルや親御さんからの落胆した姿やクレーム対応で大変だったそうです。
併せて、療養施設として当初は療養者の宿泊施設であったのが、新型コロナウイルスの亜種によって酸素ステーションや輸液ステーションなど施設の形態が変わっていったようです。その度に該当フロアーのカーペットや養生変更に対応しておりました。
療養者に対しては、療養生活の質の確保として、映像サービスの無料化・7日間21食の献立・療養者へのお食事のお品書きに添えられたメッセージなどホテルとしておもてなしをされました。
療養施設運営スタッフにも、年末年始も24時間体制で施設運営をしており疲弊されているということで、お食事会としてコース料理を提供するなどサプライズも行いました。
一方で、従業員は全国グループホテルに一時出向ということで従業員の雇用を守っていました。しかし、たび重なる延長の繰り返しで 「ホテルの仕事がいや」 ではなく 「いつ収束して戻れるか不安」ということで、再開が決定した時には当初の3割しか残っていなかったとのこと。
それからは、人材の流出防止・人材の確保・マルチスキル人材の育成など行ないました。またホテル総支配人として従業員すべてに 明確でわかりやすい“スローガン”を挙げて、職場環境のリニューアルもかけて7月1日からのホテル再開につなげました。
グループ討論では「あなたが会社経営でピンチの時どのように行動し回避したか」というテーマで、会社経営を行う上で、想定が付かないリスクを回避しグループ内で討論しました。
・新型コロナウイルス感染拡大時に売上減少が大きかった会社やあまり変わらなかった会社がそれぞれありました。
・このような時期にお客様と様々なコンタクト手段を使って関係性を深める時期となった。
例会の後は、 オリエンタルホテル広島 23Fからの広島市街の風景を見ながら懇親会を催しました。
オリエンタルホテル広島の宴会スタッフも初々しく一所懸命接客していたことに感動しました。
今回は他地区会員様以外に外部オブザーバーも参加いただき、4名の方が入会検討という素晴らしい例会になりました。
記:ITplus 川口 正