ほっと一息 (有)こねっとはこにわ 髙橋信也
多趣味な人だと思われているようだ。自転車が好きだという話はよくするのだが、そんなに多趣味だとは自分では思わない。昭和53年生まれ、色々な情報をテレビやラジオ、雑誌で仕入れてきた世代である。
小学校の頃はミニ4駆に大ハマりし、原形が無くなるほど軽量化した。
中学にあがると親父のタバコをキラいながら、monoマガジンで初めてみたジッポー(ライター)に興味を持ち、G-SHOCKやSWATCHなどの時計にも触手を伸ばした。学生なので、すぐに購入とは至らなかったが、雑誌を見て、海の向こうのブランドや近くて遠い東京のショップに憧れた。そして、当然ファッションにも興味を持ち始める。中学の時には姉さんがいる友人がいていろんな靴のメーカーや服のメーカーを教えてもらって、小遣いを貯めては買いに行ったりしたものだった。音楽に興味を持ったのもこの頃、邦楽はもちろん、洋楽にも手を出した。サブスクなんてないし、買うと高いからみんなで貸し合ったり、得意なヤツにミックステープを作ったりしてもらったなぁ。
雑誌でNBAの特集が組まれ始め、マイケルジョーダンやユーイング、シャキールオニールのシューズがブームになった。スラムダンクに影響され、もちろん僕もバスケ部に入部したが、桜木にはなれそうもなく身長もないのですぐに退部して、友達が入ってるからという理由でテニス部に入った。
同じころマウンテンバイクがブームになり、もともと自転車は好きだったので、遠くに走りに行ったり、改造したりしてそっちも楽しんだ。まだレースに出たりなんか考えることもなかったけれど…。高校もテニスは続けた、当時はアンドレアガシにあこがれて、NIKEのシューズに、マイケルチャンも好きだったのでラケットはプリンスにした。
とにかく形から入りたいのだ。テニス自体も楽しかったが、なによりいい道具が欲しくてバイトを始めてしまったらそっちが忙しくなってしまって、だんだん部活が疎遠になった。
その頃自転車なら好きな時に遊べるし当時BMXやスケボーを市民球場裏の公園で乗ってるのがちょっと悪そうでかっこよくて憧れた。最初は怖そうなメンバーに入っていくのもためらったが、学校が違う友達も徐々にできてきて楽しくなった。
高校2年のときにクラスの友達と2人自転車で四国一周しようとなり夏休みに実行した。友人は途中でリタイヤして先に帰ったが一人で続きを周った。知らない地元の人に道を聞いたり、家に泊めてもらってどうにか旅を終えることが出来た。今でもとてもいい思い出である。
それから自転車にがっつりハマって出入りのショップの方に誘ってもらって地域や全国のレースに出るようになった。最初はマウンテンバイク、年齢関係なしのたくさんの人との関りが楽しかった。未だに会えば話が尽きない。
社会人になってから本格的にBMXレースに転向して全国周った。マウンテンバイクの時以上にコアな人材が多くて肌に合った。今ではレース自体は引退したのでレースのMCとして大会を応援する側で楽しんでいる。遠征には基本、妻と二人でいく。長距離の運転も楽しい。
最近の趣味はシーカヤックとハンバーガー屋さんの探訪。
妻とロボホンを連れてのグルメ3人旅。ん?結構色々してる…かな?その時々の趣味や興味と一緒に人がいてそれが縁になって今がある。一人でも楽しいし誰かとも楽しい。そんな人生の楽しみ方のためになら趣味はたくさんあっていい。
記:(有)こねっとはこにわ 髙橋信也