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2023.04.21

「C班メンバー22年度振り返りと23年度の取り組み」福山支部K地区会

■報告者:せとうち経営相談所 棚田勇作 氏
     (株)サード       三島 進 氏

■日時:3月15日(水)
■会場:福山市民参画センター
■参加者数:10名

最初の報告者である、せとうち経営相談所の棚田さんは、社名にもある通り、地元を中心に瀬戸内地方の企業をサポートする事を目的とはしていますが、実際のところ、東京など都会の顧客割合が多く、本来の想いとのズレに課題を感じていました。そこで地元企業へのアプローチを強化する事と、自身がスキルアップするという目的で、グロービスビジネススクールにて、人を動かす為に重要となる考え方や、当事者間の利害調整を行う為に必要な交渉力について学び始めたとの事でした。これまで持っていた武器を更に強化し、新たな顧客獲得への動きが今後期待されますが、日々の売上を確保する上では、現状の顧客を大事にしながら、今は補助金などの申請業務を請け負いつつ、一歩一歩前へ進んでいる姿が印象的でした。

2人目の(株)サード三島さんはコロナ禍での来客数減に伴う売上回復へ向け、様々な営業を精力的に展開されている報告をされました。法人向けノベルティグッズや個人向けランドセルリメイクなど、商品群の強化にも積極的に取り組んでいる割には売上が伸びず、経営的には厳しい数字が続いているとの事で、あの三島さんでも、というのが最初の感想でした。これでもかという程、営業展開されている割に売上がついてこない現実に、三島さんからは緊迫感がにじみ出ていました。

その後の懇親会では、2人の想いや今後について、様々な意見を交わしましたが、本質的な考え方として、市場を間違える、若しくは需要が低い市場でいくら努力しても、大きな売上に結びつく事は難しいという指摘もあり、2人の今後の戦略に何かしらヒントがあったのではないでしょうか。私自身も製造業として、今後の方向性を検討する上で参考になりました。
ある程度ターゲットを絞る事も大事な決断である事を、再認識させられました。

記:(株)シンエイ 荻原 光雄