「困難こそ、楽しい…ターニングポイントかも」呉支部音戸倉橋・芸南・呉中央・昭和地区会
報告者:(株)コシバ 取締役福会長 小柴 繁美 氏
■開催日:2月27日(月)
■会 場:クレイトンベイホテル
■出席者:120名
右肩下がりの業界の中、小柴グループは右肩上がりで、スーパーへの出店など規模を拡大されてきたこと、M&Aを活発に行われ、その時のご苦労、経費削減、ベーカリー事業など新規事業への活発なかじ取りなど、余すことなくお話しいただきました。
中でも「新たに打って出るときは、相手と同等、もしくはそれ以上の武器を持っていないといけない!」の言葉が心に残りました。染み抜きなど他社が無料でサービスしていることでも、有料にすることで高度なレベルの技術を提供して、信頼を獲得していることなど、とても勉強になりました。
2部の質疑応答も時間一杯までお答えいただきました。
今後は24時間受付お渡しロボットの試験導入や、クリーニング、ベーカリー、コインランドリーを組合せた、大きな複合店への更なる展開など、とても夢のあるお話で参加された方々に勇気を与えた例会でした。
記 (株)トゥモロー 阪井 善和
クリーニング市場が縮小傾向にあることは、私たちも何となく知っていましたが、1993年のピークから2020年までの間に規模が3割弱まで縮小していたことには驚きました。しかし、そんな環境下でも、小柴氏が歩んでこられた道は、参加者全員にとってヒントとなるものであったと感じました。
バブル時代のような、何をやっても儲かる時代はもう終わり、業界が斜陽化していたり、同じ業種でも成長する会社と消えていく会社に分かれていく時代には、日々の改善を行い、問題意識を持ち、チャンスに備えることが重要であると感じました。自分自身も、ついつい「今日と同じ明日が来る」と考えてしまい、変化を避けがちな思考になってしまうことを反省しました。
配布されたプリントにある「一歩前へ」という精神には、大変感銘を受けました。これは当たり前のことのように思えますが、実際にはなかなかできないことです。
小柴氏は、新たにベーカリー事業を始められ、今後はクリーニング店舗運営にも関連して出店することを考えているとのことでした。小柴氏のサービス精神やユーモアに触れ、私たちに活力を与えてくれる素晴らしい例会でした。
記:(株)ゼロワン 川口 厚