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2023.03.30

ちょっとした話➀「地域の伝統工芸品を盛り上げたい ~旅行サービス会社が琴の端材でスマホスピーカーを製作~」(有)福山サービスセンターイトウ(福山支部)

福山市で旅行サービスの手配を行っている㈲福山サービスセンターイトウ(代表取締役 伊藤 匡氏)が、福山市の伝統工芸品である琴の製作途中に出た端材を使ったスマートフォンのスピーカーを製作しました。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴う行動制限のため、大きな影響を受けた同社。これまで全国の宿泊施設や旅行業者を主な取引先としていましたが、コロナを機に個人のお客様を対象に地元にスポットを当てた体験型旅行プランなどオリジナル企画をスタートしました。

スマホスピーカーの「雅音(みやびね)」は伊藤氏が琴作りの体験ツアーを企画するために、琴の製作所を訪問したことがきっかけで誕生しました。琴の国内生産で7割のシェアを誇る福山ですが、演奏家や職人の高齢化などにより生産量が大幅に減少していることを知った伊藤社長は、地域の企業として何か協力したいとスピーカーを発案します。市内の琴製作会社から端材の提供を受け、木工所が製作。音楽を再生したスマホをスピーカー上部に差し込むと、空洞部分に音が反響し柔らかな音色が流れていきます。クラウドファンディングや専用サイトから購入でき、価格は一つ33,333円(税・送料込)。限定300台の販売で、収益(売上から諸経費を引いたもの)は全て福山琴の製造組合に寄付します。和の音楽(特に琴、笛などの高音域)、ブルース、ジャズ、管楽器を使う音楽、クラシック、ボーカルのない音楽に向いていると言う「雅音」。地域文化の貢献とゆったりとした音楽を楽しむひと時にいかがでしょうか。

(有)福山サービスセンターイトウ:https://100ryokan.com

記:事務局 本田