活動レポート
  • ホーム
  • >活動
  • >すべての人が仕事も生き方も充実させるには ~自分に限界を作る「無意識の思い込み」をはずす“コツ”~
2023.03.01

すべての人が仕事も生き方も充実させるには ~自分に限界を作る「無意識の思い込み」をはずす“コツ”~

同友ベストプロ勉強会
会社を元気にする専門家勉強会シリーズ⑬
タイトル:アンコンシャスバイアスについて
日時:2月17日(金)
会場:zoom+事務局  参加者:24名(Zoom16名)

中③④地区会のキャリアフォーカスの棚多里美です。今回お声かけいただいたのは、昨年11月に「働く女性の教科書」という本を出版したことがきっかけでした。私は64歳のときに、女性が活躍できる社会を作りたいという想いで起業し、研修講師や女性活躍コンサルをしています。この本は女性自身も気づいていない無意識の思い込みから自分を解放して活躍して欲しいとエールを送っています。また、男性のみなさんにも女性を理解して背中を押してもらいたいというメッセージを込めています。

経営者のみなさん、女性に「管理職にならない?」といっても「いえ結構です」と言うのはなぜだろうかと不思議に思うことはありませんか。それは女性だけが持つアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)のせいなんです。

人生や仕事での岐路に立ったとき、「女性だから○○すべき」「自分には無理」「助手席でいい」と自分のやりたいことにブレーキをかけてしまうのです。

私たちは何かを判断するとき、自分の経験の中から自分のフィルターを通して瞬時に判断しています。生育歴の中で親から言われたことや、過去の経験で得たこうするとうまくいくといった経験則などは、価値観や確固たる信念として存在しています。けれど無意識なので、94%は潜っていて気づけません。

こうした思い込みが決めつけや押しつけを生みます。そしてこれらは相手や周囲にネガティブな影響を与えます。たとえば「男は仕事、女は家庭」という思い込みがあると、男性は仕事を優先するのが当たり前、子育て中の女性には重要な仕事は任せられないといった影響が出てきます。

この思い込みには男女ともに抱くものと男女差があるものとがあります。たとえば、何かにチャレンジするとき、男性は6割できると思ったらやりますというのに対し、女性は10割できると思えなければやりますとは言わない傾向にあるといわれています。これが女性だけが持つアンコンシャスバイアスのひとつで、自分を過小評価して、自分には無理だと思い込んでしまうといった、ジェンダーディスカウントが起きているのです。

一方、組織の中には何気ない言動のなかに思い込みや決めつけ、押しつけが潜んでします。たとえば普通は○○だ、できっこないよ、そうに決まってる、こうすべきだなどと言ってはいないでしょうか。そこにはネガティブな感情が入っています。肯定的な受け止めができるよう、アイメッセージや相手を尊重する言葉に言い換えてみることがポイントになります。たとえば、「いつもこれくらい熱心にしてくれるといいんだが」は、「熱心にしてくれてありがとう。期待しているよ。」といった具合に。

この本では男女ともに使えるアンコンシャスバイアスを外すテクニックも書いています。アマゾンで購入して読んでいただけるとうれしいです。

アンコンシャスバイアスに気づくことによって、すべての方が、「こうあるべき」の生き方から自分を解放すると、仕事も生き方ももっと充実させることができると考えています。

4月の企画は「金利が上がるってどういう事?」

~これからの金融予測とキャッシュフローについて~

講師:株式会社neutaral.hiroshima 代表取締役 松田 裕司 氏

文:キャリアフォーカス 代表 棚多 里美