新支部長紹介 広島中支部支部長 (株)エコリューション 代表取締役 塩梅 泰弘 氏
■これまでの振り返り
子どもの頃は運動神経が良く、中学時代はもっぱらの野球少年でした。地区大会では優勝し、県大会に出場することもありました。小学生からずっと体育と美術は得意科目で、成績が良かったことを覚えています。
大学は、宝塚造形芸術大学(現宝塚大学)のインテリアデザインコースに進学し、野球部がなかったのでアメフト部に入部し充実した大学生活を過ごしました。
就職活動の時期になると、クリエイティブな事に元々興味があったので、地元で定評のある広告代理店に応募し、無事採用して頂くことができました。
■同友会に入会したきっかけ
新卒で入った広告代理店を数年勤めたのち、システム開発や人材派遣をしている会社に転職し、Web制作の部門を任され、37歳まではサラリーマンをしていました。ある時、広告代理店時代の協力会社の先輩から、福岡で中古コピー機の販売・レンタルのビジネスをしているという話を聞き、興味を持ちました。その後、広島で仲良くさせて頂いていた経営者の方より「広島で同じことをしている会社は少ない。僕が出資するから広島で起業してみたらどうだ」という話を頂き、広島の地で中古コピー機の販売・レンタル業の会社を創業することを決意しました。
見知らぬ土地での創業。人脈もなければ、経営のことなんて何も分からない、という状況でした。そんな時、尊敬する2人の先輩経営者から「真面目に経営の勉強をしている同友会に入ったらいいよ」という助言を頂いたことがきっかけで、同友会に入会しました。
■待ち構えていた苦難の日々
当社は創業から4年目には売上高1億円を達成するなど、一見軌道に乗ったように思えましたが、実際待ち構えていたのは苦難の連続でした。
創業資金の大半は出資金で、私の持ち株は5%しかなく、株主からは利益操作が行われたり、会社を乗っ取られそうになることがありました。
会社と社員、築いてきた知的財産を守るため、別会社をつくり、いざというときはその会社に社員と事業を移行することも考えていました。最終的には全株を買い戻しましたが、その後、仕入の停止など株主による嫌がらせには、本当に堪えるものがありました。
そうした状況下でも、同友会の勉強会には必ず参加し、先輩経営者からアドバイスをいただいたおかげで苦境を乗り越え、「売上を上げる会社」から「利益の出る会社」に転換することができました。
■今後の自社の展望について
中古コピー機の販売・レンタル業において、広島シェアNo1を目指していくことはもちろん、人手不足や低生産性などの日本経済が抱える社会課題を、「オフィスの問題解決業」としてビジネスを通じて解決したいと考えています。かつて当社では、深刻な人手不足に陥ったことがあり、システム化や、経理業務の外注化などの業務効率化を図ることで、危機を乗り越え、経費の削減まで行うことができた経験があります。
この事を踏まえ、まずはDX化等を自社で実践し、成功した事例については、お客様に提案する。そして、お客様に喜んでいただき、経営を良くしてもらおうと考えています。
■新支部長として
支部長としては「同友会に入って良かった」と会員の皆様に思ってもらえるような中支部を作りたい!と思っています。そのためには、人が育ち持続可能な組織の仕組みづくり、理念・ビジョン・方針に基づき成果つくり、よりよい人間関係構築などに取り組みます。
組織運営の成功は、リーダーの熱意と能力に左右されるといっても過言ではありません。その責任を重く受け止め、支部理事のみなさんと団結し、さらなる支部の発展を目指し活動していきたいと思います。