2022役員オリエンテーション第5講 同友会運動と企業経営は不離一体 ~ 同友会での学び方・生かし方 ~
報告者:(株)キャピタルコーポレーション 代表取締役 村井 由香 氏 (副代表理事、広島中支部)
飲食店を経営する村井さんは、コロナ渦にも関わらず、どのようにして会社の売上を維持上昇させてきたのか?さまざまな出来事と乗り換えてきた経緯の裏に、同友会がどのようにかかわってきたのか?を知ることができました。
苦しい経営状況の時に、支部長の役を受けられたのは、周りの仲間の協力があってのこと、辞退したい気持ちを支えてくれた仲間がいたからでした。
支部長の役を通じて得たものとして、諸先輩方の経営に対するさまざまな視点や苦難を乗り越えた経験から多くの学びを得られたそうです。また、金融機関や行政と関わりがもてたことや、役員同士の情報共有は、経営が苦しい時だからこそ、必要な情報と知恵、そして自身の励みになり、経営者として成長し、それに比例して会社が成長していきました。
村井さんのお話の中で一番心に残った言葉は、「捨てる経営」。先代が残してきたものの中で時代に合わなくなったものや売上至上主義、風土を捨てることで、考えが合わない者が去りました。店名も統一することで、無くなった店名もありました。プレイヤーであることをやめました。捨てるからこそ新しいことへチャレンジができる、チャレンジができるようになってから、不安が無くなったそうです。
役を受ける事は、面倒で大変なこと、自分には到底無理だと思ってしまうけれど、同友会活動と会社は不離一体であることを、村井さんの経験を通じて学びました。グループ討論では、「明日から何を実践しますか?」今実践していること、出来ていないこと、を話合いました。「売り上げが下がっている、何をしたら良いか?」「分からないなら隣の役員に聞いてごらん、役員達は皆、優しく助言してくれるよ」とアドバイスを頂きました。役員活動を通じて得られた信頼関係があるからこそ、経営の深い相談できる仲間がいることに気がつきました。
最後に、村井さんへの質問「どのように社員と向き合ってきたのか?」に対して、「自分の弱さ、出来ない事、出来る事を社員に開示すること」でした。それによって、社員の理解や協力を得られるようになり、今後どうしたらよいか?一緒に考えてほしいと謙虚に伝えることにより、一体感ができたそうです。
本日の講演では、とにかく実践あるのみ!「明日から何を実践するか?」今後の例会や役員活動で常に念頭において参加していくことを強く意識しました。
記:(株)千歳屋商店 津村 美智子