「人と向き合う経営者の姿勢 〜Human Firstへの取り組み〜」福山支部例会
■報告者:㈱浪漫珈琲 取締役会長 神原 栄 氏
■日時:11月9日(水)
■会場:Zoom
「尾道浪漫珈琲」の店名で尾道市と広島市でカフェを運営する同社。現場で働く社員一人ひとりを大切にして来られた同社の取り組みから、社員に向き合う経営者の姿勢とは何かを学びました。
最初に独立創業の話から始まり、コロナ禍での対応での苦悩を語られました。従業員数約130名の中、コロナが猛威を振るった際には全店1ヶ月半休業、売上5億円から2割減と相当な苦悩がありました。その休業中は幹部を集めて会議をし、まず補償等の不安を取り除く取り組みを行われたそうです。休業中の会議の際に自社に何もないことに気づかれ改善に取り組まれました。コーヒー豆の販売、デジタル化への取り組み、有限から株式へと、様々なことに取り組まれました。
次に人が育つ風土作りという内容で語られました。最初は「人を育てないと店長はできない、自分と同じ考え方を持つクローンを作るんだ!」と紛争されたそうですが、時期が経つにつれて「色んな店長がいてもいいよね…」と、考え方に変化があったそうです。「自分の強みは自分で考える。」という考え方から変わったそうです。楽しくやる、辞めない、マニュアルを使わないという考えの基、上から下を見るのではなく、社員やお客様から会社を評価してもらうと語られた際は、非常に共感を覚えました。浪漫塾という会議をされるそうですが、KJ法を用いて会社の分析をされたそうです。
次に経営と運営という点で語られました。指針( 予算、行動計画)はオリジナルバージョンで作成され、各店舗に配置されているそうです。経営指針は本社で使用し、各店舗はお金を生むという考えから運営指針という言葉で指針を各店舗に作成されているそうです。
最後に経営者の責任として、人育ての重要さを語られました。社員さんそれぞれ個性があり、人生感も人それぞれです。会社の方向性も大事ですが、社員さん、お客様ありきの商売である、という点を強く感じる事ができました。私も楽しく、辞めない環境作りに励もうと思います。
記:(株)スキップス 佐久間 淳