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2022.11.09

経営フォーラム 2022 第 36 回広島県経営研究集会 第 3 分科会 「個性ある多様な社員と共に生きる」

報告者:イシケン(株)代表取締役)石川倫之氏

10月7日に開催された経営フォーラム 2022、第3分科会は労使見解(人を活かす経営)をテーマにした、イシケン(株)代表取締役)石川倫之氏のご報告でした。石川氏は、イシケンの強みが活かせる市場・販路を開拓しながら、社員ひとりひとりに向き合い、育児中や、障がいを持つ方々も、皆がそれぞれの持ち味を活かして働ける社内体制・風土を築いていらっしゃいます。しかし、かつては利益・やりがいを後回しにして売上を優先し、頼りにしていた大切な社員を失ってしまったそうです。

そんな中、自分を変えなければと同友会に入会。体験報告にて、自社・自身を見直すキッカケを掴みました。自社の歴史を紐解く中で、昔の就職案内に掲げてあったのは『社員を家族の一員として、立派な社会人として育成する』ということ。石川氏は、自社の価値を貶めていたのは自分自身であった事に気付き、顧客満足と社員の幸せを両立し、イシケンを皆が誇れる会社にすると決心され、今に至ります。

グループ討論のテーマは、「①共に働く仲間に気付かされた事」・「②共に働く仲間の個々の能力をどのように引き出していますか」でした。石川氏の報告の中にもありましたが、社員の存在は「当たり前」ではありません。日ごろ会社を支え、ピンチの時共に闘ってくれる大切な仲間こそ社員であり、立場は違っても対等な人間同士です。ついつい相手の至らぬところばかり目についたり、一方的に教え・気づかせようとする自分本位なコミュニケーションになっていないでしょうか?理念や大義を共有し、現場に落とし込む事が出来ていないのを棚に上げて、社員の当事者意識・ヤル気の問題にすり替えていないでしょうか?

「自分の能力を活かして働きたい・誰かの役に立ちたい」という、誰もが持っている人間らしく前向きな気持ち。これを具現化して活かす事の大切さを再認識する機会となりました。