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2022.11.08

経営フォーラム2022!第1分科会:経営指針の実践(入門編)

役人に就任して同友会に出会い、従業員時代に「経営者はなぜ夢や目標を語らない?」という疑問と、「会社と自分自身の将来像は?」という不安を感じていたことを思い出し、経営指針の必要性を再認識。「現在設立42年続いている会社を設立100年続く会社にしたい!」という思いから、各個人の技術向上、個人意識向上により、激動の新時代を生き抜くために経営指針を作成した。
本分科会では、経営指針書の作成から作成後に実践してきた奮闘記を報告。「経営の1丁目1番地から2番地」へ、そして未来へ行く為のヒントを持ち帰っていただきます。
テーマ:シン・時代型企業づくりの第一歩はこれだっ!!! ~企業変革支援プログラムから見えたわが社の未来~

報告者:ホクエイ設備工業株式会社 取締役 総務経理部部長 安國 誠治氏

日 時:2022年10月7日(金)15時05分~18時25分
会 場:リーガロイヤルホテル広島32階 ダイヤモンドルーム&Zoom
参加者:68名(Zoom含む)

報告要旨(レジュメ)

1.自己紹介

21歳で税理士事務所へ入社、31歳に大手不動産会社へ、、そして40歳で現在のホクエイ設備工業へ。また、去年には教育訓練や研修への取組を内製化するために社内起業し代表取締役就任。                                                 

2.同友会と企業変革支援プログラムと私の位置付け

 ①自社内や決まった相手との取引だけでは視野が狭くなり、適切な判断や回答ができなくなると思い、同友会に入会。同友会は、様々な業種の経営者との考え方や意見、気付きがある学びの場である。
 ②自社評価・社内分析・実践して行く為の「解決策への道」として、未来へ導くツールである!
 ③効果として、「自分の考えがぶれない」「視覚化すれば、課題や目的が明確になる」「視覚化することで、正確に伝達しやすく、相手の記憶にも残り理解しやすく、見直し改善ができる」

3.同友会入会前の「過去体験」

 自社分析、市場調査、顧客分析をやろうとしたけれど・・・・結果廃業。
 今思えば・・・変革の為に、まず自社評価・診断・分析をするべきだった、と。 

4.企業変革支援プログラム STEP1「自社分析」

 上手くいかないときは、何が足りないのか?どこが悪いのか?何を持っているのか?自社治癒力があるのか?
 競争力があるのか?等、気になりませんか?しかし、専門家じゃないと解決は無理?違います、むしろ自分達でしかできません!自社のプロは自分と社員さん達です。
 そして、自社診断・・・難しそう???、難しくありません!普段していないから、慣れていないだけです。
 e-doyuサイトで自社診断・評価をおこなうことをお勧めします。
 自社評価することで、何が悪くて何が良いのか一目瞭然となり、何をしていけば良いか、道が見えてきました(重点課題)。そして、まず「経営理念」を成文化しましよう!

5.企業変革支援プログラム 「STEP2に入る前に・・・」

 改めて、お聞きします。経営指針(経営理念・方針・計画)は必要ですか?経営指針を作っても、よくある話として、経営者と社員さんとの間には熱量、想い等、隔たりがあり、一体となれていないことがよくあります。

6.企業変革支援プログラム STEP2「経営理念成文化」

 経営指針を作成(成文化)する目的は、相手の目に訴え、耳に訴え、行動で訴えることにより、正確に伝達、物が残る、記憶に残る、理解し易い。 社員さんだけではなく、自分自身にも!!
 まず、経営者がどんな会社にしたいか、夢や目標を語る!これらを整理まとめたものが「経営理念」。
 そして、色々な気づきがあり、結論として、「成長なくして、安定はない!」でした。弊社のモットーは、「皆が自分の夢や目標をかなえられる会社」そういう会社であり続けることを目指そう!!であり、経営理念は「安定」です。

7.企業変革支援プログラム 運用のサイクル 「実践」

 経営理念成文化後は、実践し、何度も繰返し社内外分析が必要。悩んだときは、経営基礎講座、経営指針塾などで同友会の諸先輩方との「交流と学びで」で解決!ただ、最初の頃は企業の自社診断の推移表から、自社診断分析評価は一旦かなり上昇したが、根本的に前に進んでいないことが発覚!大幅に評価が後退。その原因は、組織風土改革が上手くいっていなかった。例えば、改革しよう!と旗を振っても、「忙しいのでできません」「仕事をするなということですか?」「何のために必要ですか?」「わざわざこんなことをしなくても」「必要ないので止めませんか?」「部外者にも言われてもね-!」等々。解決方法は、もう一度、取組みの意図を話し合い、賛同を得る。あくまでも、社員さん主導の協議。これを毎月進捗状況を把握し、繰返し行うことにより、課題に対して何が足りないのか社員に問うと、自主性意識の問題が浮き彫りになり、どうやって自主性の発揮をさせるかが問題だった。結論として、社員さんに対し、巻き込み方に無理があり、取組の意図が伝わっていなかった。「変革(変化)は一人では出来ない!!自分から皆へ移すもの!
 そして課題もわかり、「評価・分析」し組織的な解決策に向けての取組む姿勢の仕組み作りができた。
 それでも、一進一退の現在進行形です。もし、企業変革支援プログラムに取組んでいなかったら、残業が多い、助け合いがない等、未だに横行していたと思います。「経営理念」を成文化して2年目。少しづつですが未来に進んでいる実感があります。

8.まとめ 「最後に・・・私が考える」

 企業変革支援プログラムは、①理解度が深まり、目線が変わり、ヒントが見つかる。②上手くいかなくてもプロセスであり、成功への道の第一歩である。③迷わない為のツールであり、仕組みである。④経営指針は10社あれば10通りで良い。⑤一人でやらない、考えない。全員で創る。⑥あの手この手を実践していく。
 最後に、企業変革支援プログラムは「毎年繰返しおこなう!」ことが必要であり、これらが出来るから「企業変革支援プログラム」から我が社の未来が見える!!
                                   記:さくらホーム(株) 荒谷英邦