経営フォーラム2022 基調講演 新時代に立ち向かう企業づくり〜人を生かす経営の実践〜
開催日:2022年10月7日(金)
会場:リーガロイヤルホテル広島・Zoom
基調講演:株式会社Honki 代表取締役 石川 朋之 氏
ー数々の大会に出場経験を持つオートバイレーサーが2010年に創業ー
基調講演の前半から良い意味で「想像を裏切られる」展開で始まりました。華々しい業界から創業という転職をした石川社長は、日本そして海外でも事業をされています。
日本では採用コンサルティングや研修、制度設計から始まり「Torie」という求人webサービスと企業の財産の一つである「人=社員」というビジネスを展開されています。
一方、海外では飲食事業(ラーメン屋さん)や食料品の輸出、健康食品の販売などを営んでおられ、業績も浮き沈みありつつも企業を着々と成長させておられます。
そんな石川社長の講演は清濁併せ吞むような、ある種の生々しさがあり皆が惹きつけられていたと思います。
そして他社の経営者からなかなか聞くことが出来ない「自身の言いたくない話へ」続いていきます。
それは石川社長の右腕が誕生し二回目の役員会で、その右腕の方から忠告がー
今のやり方では目標とする年商10億に届くのは120%無理と、、なぜなら社長がボトルネックだからと。
言われたくないセリフであり、人に言いたくないであろう体験を参加者に向けてお話ししてくださいました。持ち前の負けん気と前向きな気持ちで会社になかった「仕組み」「ルール」をつくり、強みだと思っていた弱い部分を改善することで、会社は成長へとつながったということでした。
そして最初は幽霊会員であった同友会にも積極的に参加し、幹事長を就任。目標とする会員数を達成したりと功績を残された石川社長の話しで印象深かった一つが琵琶湖100kmウォークです。肉体的にも精神的にも辛い、荒業に近い事も仲間と共に実施した事で31時間をかけて見事クリアをされたとの事。
またコロナ禍で売上が半減されても、新しい組織づくり、コロナ禍に対応したビジネスモデルの創造など社員の自主性を活かした取り組みにて、売上を戻されるなど、同友会運動と企業経営を不離一体として実践されておられます。
石川社長の経営実践から、経営者は志を高く、強い想いで行動すれば、必要な人との出会いがあり、壁を乗り越える事が出来ることを学ぶ事が出来ました。
記:(株)大吉不動産 吉本 敦