活動レポート
2022.10.25

「失敗は成功のもと」福山支部P地区会

■講師:㈲カンパーニュ 河原福孝 氏

■日時:9月15日(木)
■会場:事務局・Zoom
■参加者数:22名

P地区の9月例会は㈲カンパーニュ 河原福孝氏をお招きした講師例会となりました。
河原氏は岩国市を中心に飲食店を8店舗展開されています。食文化は生活の大切な一部。一日の終わりに「あの店おいしかったね」と思い出して笑顔になるような、お客様の記憶に残るお店作りとともに、食文化を通じて自分の人生を築き上げる為、飲食一筋40年を経た現在も日々奮闘されています。

講演では河原氏の生い立ちから起業を決意した経緯、そして現在に至るまで、今後の展望と2時間の例会内では語りつくせないような濃い内容のお話をお聞かせいただきました。幼いころは貧しい家庭環境の中で育ち、学校へ持っていく教材も用意できない状況の中、少しでも生活の足しになるようにと小学校から新聞配達を始め、そこでお金を稼ぐ事で生活が変わっていったことにより働く喜びを感じた少年期から自身の性格上、会社勤めは向かないと判断し、当時興味を持っていた喫茶店をやろうと一念発起し岩国を飛び出し広島に修行にでて夢を持ち続けながらも、やはり先立つ物がない中、修行先の経営者からの理不尽な対応に落胆し、社員との接し方を学んだ青年期。
やっとの思いで銀行から開店資金を借りることができオープン出来たにもかかわらずオペレーションが全くうまくいかず、疲労とプレッシャーで鬱症状になり仕事に行くのが怖くなった壮年期、そして経営も軌道に乗り安定して利益も出るようになったところに兄弟がつくった5億の借金を返済しなければいけない状況になった中年期と、常に試練に直面しそれを乗り越えてこられました。

河原氏は講演の中で「反骨心」という言葉を節々に使われ、常にその気持ちを持ち、「なりたい」や「したい」ではなく「なる」、「する」という強い精神を持って、さらに「いつまでに」、「どうやって」、「どのくらい」とビジョンを深堀し、ご自身の中で明確化されながら逆境を克服されてきたそうです。そして最後に決してあきらめない姿勢を貫けば必ず誰かが助けてくれ、出会いがあり、情報が入ってくると、それを実践し続けてきた方からの言葉は非常に重みを感じました。

挑戦があるからこそそこに失敗がありそこで得た学びがあるからこそ発展、成長がある、それを63歳の現在も実践し続ける河原氏の姿勢を我々も憧れだけで「なりたい」ではなく「なる」と強い信念を持って行動していく必要があると強く感じたこの度の例会でした。

記:三和綜合印刷㈱ 近江弘至