活動レポート
  • ホーム
  • >活動
  • >「(株)尾道柿園の訪問」尾道支部女性部会
2022.09.22

「(株)尾道柿園の訪問」尾道支部女性部会

■とき:2022 年8 月2 日(火)  ■会場:(株)尾道柿園

新しいものが作り出される中で、古くからのものを守ることの大切さ。

暑さの厳しいこの日に女性部は久しぶりの会社訪問で、尾道市御調の(株)尾道柿園を訪問しました。菅野の山の上にある柿園はすがすがしい風のながれる心地よい空間で、心の癒やしもいただきながらの体験会でした。

ご主人が、実家のある菅野の地で長年引き継がれていた干し柿をつるす風景など、地元に引き継がれていたものを残したいとの思いからこの地に帰り、始めた柿園。夏には青柿をとり、熟成させ、柿渋液を作ります。
柿渋液の販売の他、柿渋で染めた製品の販売、そして私たちの体験した柿渋染め体験。柿渋には抗菌効果があり、コロナウイルスの広がりが見え始めた頃注目されました。
秋には古くから地元の風景画となっているつるし柿をつくります。柿から柿酢も作ります。柿という一つのものからのいろんな広がりをみました。

体験は布の袋を2倍に薄めた柿渋について干すという工程を2回します。
日に当てることで色に深みが増すとのこと。持ち帰った後にも家で干してくださいねとのことで毎日太陽の光に当てたのですが、その変化にびっくり。あんなに濃い液に染めたのにこんなに薄い色にしか染まらないことに不思議さを感じていた私ですが、日を追うごとに色は渋みを増し、濃い色へと変化しました。自然ってすごい!と改めて感動。
そして冬に干した柿をのせたピザを各自作って、お昼をいただきました。

柿園はなくなられたご主人の思いを奥様が引き継がれて今があります。
その地で引き継がれていたものが消えていく現実の中で、残したいとはじめた菅野の柿園。ご主人の思いとその地に引き継がれる思いを大切に、柿園は営まれています。
どんどん新しいものが作り出される中で、古くからのものを守ることの大切さ。新しい要素もどんどん含みながら守られ発展していく柿園の、季節毎の風景の変化を楽しみに、また訪れたいと思う訪問でした。

記:(特非)いきいきサポートのあ 河野 真理