【努力】”社内に目を向けるきっかけを!社員のモチベーターはあなたです”|東支部青年部
部下とのコミュニケーション、社員育成、労働環境の問題について、これから経営者という立場でどういった行動をしていくか、自身がこれまで従業員として日々仕事をしてきた中で抱えた苦悩や経験に基づき、部下の「努力」を認める大切さや社内のモチベーションを高める取り組みについて考えるきっかけとなる報告例会でした。
■報告者:㈱イーエムエンジニアリング 主任 大橋俊介
■開催日:2022年8月29日(月) 19:00
■場 所:合人舎ひとまちプラザ6F マルチメディアスタジオ
■参加者:50名(リアルのみ/青年部OB/他支部を含む)
決して真面目とは言えなかった学生時代、趣味であったバイクや車の整備(改造?)の経験が高じて、自動車整備の学校へ入ることを決め、卒業後に就職、社会人生活が始まりました。
しかし、入社後に大橋氏は気づきます・・・。
「え、ちょっと待って。起業説明会で聞いたのと全然違うやん!」
大橋氏が最初に就職した自動車整備会社は、労働時間が法定労働時間の約2倍、残業代支給なし、昇給制度不明と労働環境が整備されておらず、従業員は居なくなればまた補充をすればいいという方針の企業だったそうです。
心身ともに疲弊しながら働く日々。そんな中、父からの連絡でグループ会社の㈱イーエムエンジニアリングという自動車整備の事業を始めるから就職しないかという打診がありました。
その話を受け、勤めていた会社を辞めることを決意し、現在の勤務先へ入社することとなります。
イーエムエンジニアリング入社後、これまでとは違う環境となり、初めの内は自動車整備の仕事ではなく、経験がないカーフィルムやコーティングの仕事をしたり、グループ会社への出向で太陽光設備の設置で県外勤務をしたりと様々な経験をされたそうです。
自動車整備の仕事をしたかったのに、入社前に話したことと少し違うのではないかと感じた事もあったそうです。しかし、大橋氏はカーフィルムの技術を向上し、お客様に満足して頂くために、退勤後も自ら練習や勉強の時間を取り仕事に励みました。
少しずつ増えていく自動車整備の仕事も、経験が未熟だった当時はミスをすることもあり、失敗を重ねながら、帰宅後も整備マニュアルを読み漁り、会社の代表整備士として努力を重ねたそうです。
しかし、お客様の為に、会社の利益の為に、何年と仕事を重ねる中でいつの日か、自分の中で社長に努力が認められていないのではないかと思うようになりました。
大橋氏は、それまで必死に取り組んできた仕事へのモチベーションが落ちてしまい、労力が大変な仕事を外注先へ頼んだり、定時帰宅するようになった時期があったそうです。
現在、その時を振り返ると、社長とのコミュケーションの少なさであったり、給与待遇について考えるきっかけとなった事柄があったり、社内の人と努力を共有し、互いの努力を認め合うことが出来なかった事が原因であったと考えているそうです。
モチベーションが下がり、退職することも頭にあった時、突然社長から二人で独立してやっていかないかと声をかけられます。
一度その話を断り、周囲の仲間にも相談する中で、一緒に会社をやろうというのは最大限に認めていると思われていた事に気が付き、再度話をする中で共同経営をする事に決まりました。
そして、これまでは自分の努力しか考えておらず、社長や他の人の努力に目を向けられていなかった自身に気が付くようになったそうです。
社長が陰でやってきたことも、仲間の助言で知ることができました。
そういった経験の中から大橋氏は、努力を認めることの大切さ、社員とのコミュニケーション、社員のモチベーションに注視することの大切さに気付き、その学びを共有し今回の例会で、皆様にも努力を見つめなおすきっかけにして頂きたいと発表されました。
大橋氏の人柄も、考えも、これからの理想の経営者像も良く伝わる素晴らしい例会であったと思います。皆様、大橋氏に倣って社員、仲間を大切にできる会社にしていきましょう!
大橋氏、報告お疲れ様でした!
報告者:㈱sow create 三浦 憲一郎