2022.08.24
「これからの企業経営と地域金融との関わり方~知的資産経営を勉強しよう~」三原支部7月例会
福山支部
環境経営委員会
経営改善勉強会
講師:日下企業経営相談所 代表 日下 智晴 氏(元金融庁地域金融企画室長)
「地域金融機関と良い関係をつくるには」の表題で日下企業経営相談所の日下先生にご講演頂き拝聴させて頂いた。
広島銀行から金融庁に転職され、金融機関の「現場」と「監督」する双方の立場で仕事をされてきたプロ中のプロである。
1999年の金融検査マニュアルから金融機関が財務内容と担保の有無のみで区別する顧客企業不在の仕組みから2019 年にマニュアルが廃止となり「リレーションシップバンキング」と言うビジネスモデルへと変化している現状をお聞きした。
リレーションシップバンキングとは金融機関が顧客との間で親密な関係を長く維持する事で顧客情報を蓄積し、この情報を基に貸し出し等の金融サービスを行う事である。
その為、企業には従来の財務情報だけでなく自社の価値を高める事が重要である時代となった。
グループ討議の中で中小企業にとっての企業価値や知的資産とは何だと言う話となった。
トップがこれからやりたい事の構想。顧客に向けた継続した自社の情報発信。自社の強み+スペシャリストの集団を人脈に持つことで顧客対応ができる事等などその全てが知的資産ではないかと言う結論となった。
私自身も自社の棚卸を実施し、外的要因や内的要因。又、強み弱みを分析し、課題を設定し、それに向けた施策を立案していく必要があると感じた。それを実施し、PDCA のサイクルを回していく事で自社のプレゼンスを少しでも高めていきたいと思います。
最後に林支部長が仰られた他人同士で決算書を見せ合うような関係性の同友会で今後とも学ばせて頂ける事に感謝致します。
記:(株)エー・ワイ・ティ 辻 和伸