報告者：中国バス不動産㈱　片岡　陽　氏

お父様が経営されていた中国バス不動産㈱に入社した片岡氏ですが、将来の会社の事を考えていくうちに、たくさんの課題に気づき、会社を維持発展していく話をされていました。
経営者交代を機に会社のミッション・ビジョン・バリューを設定し、積極採用、新規事業への進出などたくさんの経験談を教えていただきました。

その中でも印象深かったのは、会社のその時々の課題を解決するためにうまくいっている同業者に訪問して素直に教えてもらい自社に落とし込んでいくという積極的な学び実践は良い学びになりました。
また会社の規模が大きくなるうちに組織づくり・人づくりにも着手され、その具体的な手法はＥ地区の会員さんにはとても参考になったと思います。

・社員同士の会話の見える化
・工程、進捗状況の見える化
・作業の細分化
・明確で分かりやすい評価制度
など、社員さんが働きやすい環境・能力を発揮しやすい環境を本気で考え実行している様子がよくわかりました。

グループ討論では『業界の中で淘汰されないためにしていること・しなくてはいけないこと』というテーマで活発に意見交換されておりました。

・同業他社との差別化
・違う業種と強みを生かしてコラボ
・社員と一緒に考え実行する自走型組織を作る
・市場占有率を高める
・地域に必要とされる会社になる
・積極的な雇用
たくさんの考え方を学べる討論になりました。

私たちのグループのまとめは経営指針書を成文化し社内発信してPDCAをまわしながら、社員の能力をしっかり発揮してもらい『人を生かす経営』を進めていくが、淘汰されない会社になるということで意見が一致しました。
これから、中小企業の経営環境が悪化していく中、淘汰されずに、社員と共に会社を維持・発展していくために私たち経営者は何をしていかなければいけないのか？また何をしてはいけないのか？
たくさんの事を考えさせていただける例会でした。

最後のまとめで片岡氏が、『実践してみてうまくいったこともあるが、課題も生まれた』と楽しそうにお話しされておりました。
実践すればするほど今まで見えてなかった会社の課題が浮き彫りになり強い会社になっていくのだと私自身感じました。

記：（有）シャルダン商会　藤田哲也