「そもそも貨幣とは何か?!」広島安佐支部新春講演会
講師:広島大学 大学院社会学科研究科 教授 角谷 快彦 氏
■国債の発行について
現在のコロナ禍の緊急事態では、政府はプライマリーバランスを破棄し、国債を大量発行して全力で国民を救うべき、ということを今回学びました。国債を発行すると国のお金は増加し、インフレにならない限りはいくら増やしても大丈夫だそうです。それらのお金は国民の借金ではなく、返済しなくても破綻することはないそうです(ひどいインフレにならない限りは)。
■経済を成長させるとは
経済成長とは、誰かが銀行からお金を借り、それで財やサービスを購入する(投資する)ことで達成します。投資が減少すれば経済は成長しません。借りて投資する主体は、政府、企業、家計、外国など信用できる企業が借りて、投資し続ける経済が健全です。こうした企業が雨後の筍のように現れる社会が理想的です。未来に希望をもち借金をする人と企業が増えれば経済は拡大します。そのような人や企業がどんどん出てくることが理想だそうです。現在はコロナ禍で将来予測が立てられないため、国民の多くは不安を感じています。将来が明るいものと想像できるものでなければ、経済は成長していきません。よって政府は国民が希望を持てるような政策を施行しなければいけないそうです。
■政府に声を届けること
政府に影響を及ぼすにはどうすればよいか。それは徒党を組み、集団で声を国に挙げることだそうです。
私たちは中小企業家の声を正副に届けるために、同友会の政策アンケートなどに積極的に参加し、集団としての声を届けることが大事であるそうです。アンケートにより、現場の声を行政にとどけることは、政策に反映させる第一歩となります。
■イノベーションはどのようにして生まれるか
最後に、「競争からはイノベーションは生まれない」と健康経営についてのお話をしていただきました。イノベーションは、リラックスできる安全な環境から生まれるとのことなので、自社にもこのアイディアを活かしたいと思います。