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2022.03.17

経営基礎講座第11講「経営指針入門」東部エリア経営労働

講師:池永経営会計税理士法人 中小企業診断士 鉄本 一生 氏

 2022年最初の経営基礎講座は、池永経営会計の鉄本一生先生をお招きし、「財務の勉強会part3」が開催されました。昨年12月からの3回シリーズ最終回である今回は「自分で作った1年後の目標(利益や売上)をどうすれば確保出来るのか」3つのポイントについて学びました。

➀サイト差を理解する…例えば売掛金の回収まで30日かかるような場合、その期間をサイトと表現します。商品の仕入・販売の際には様々なサイトが発生し、業種によっては100日前後のサイト差(資金不足期間)が発生する可能性があり、そこを把握した上での資金計画を立てる必要があります。

②役員報酬はいくらが適切か…役員報酬で調整し、あえて会社を赤字にするケースもありますが、今は法人税が安くなっているので、黒字を出して法人税を払うような配分にしたほうが有利な場合もあるようです。税金等を考慮した3パターンの役員報酬シミュレーションを挙げていただき、法人と個人の手取りの推移について学びました。

③中期計画は損益計算書と貸借対照表のセットで…①②を踏まえ、「投資出来る現金の有無」「今の設備で5年間戦えるか」「融資が受けられるのか」を確認した上で、入金サイトと仕入れを見直し、具体的な中期計画を立てることをゴールに講座終了となりました。

 ところで、「あなたの会社の5年後はどうなっていますか?それはなぜですか?」皆様は自信を持って答えられるでしょうか?現状をしっかり把握し、それを活かした5年後の目標(立ち位置)が描ければ、今何をすべきかが具現化してきます。本気で経営に取り組みたい方、悩んでいる方は、ぜひオブザーバーとして勉強会に参加してみてください。