「S地区経営者大賞選考会」福山支部S地区会
報告者:豊田産業㈱ 豊田 裕子 氏
㈱川瀬工具店 油藤 智子 氏
㈱昭和工業所 葛間 立人 氏
S地区10例会は、経営者大賞の選考会を行いました。3小組から代表を決め、それぞれ発表していただきました。
まず、トップバッターは、豊田産業㈱の豊田氏です。木工雑貨の製造と販売をされておられ、跳び箱型の小物入れは有名です。2010年に入会され、経営労働委員会で経営理念を成文化されておられます。一緒に働く、娘さんや息子さんにも浸透出来るように、母親目線で考えておられます。これから2人の子供さんにどう引継ぎして、どう成長させていくか、思案中です。振り返りとして、「会社は家族、みんなで楽しくお客様や地域のために貢献していきたい」ことを掲げておられました。
2人目は、㈱川瀬工具店の油藤氏です。木工用刃物の製造・販売・研磨をされておられます。木工業界ではかなりのシャアの刃物を製造されておられ、ここにしかない機械もあるそうです。青年部にも所属されて、10年ビジョンを模索中です。後継者としてすべての仕事に携わり、問題解決に取り組みながら、他業界進出も検討、社長とコミュニケーションをとりながら、進むべき方向を思案されておられます。その中でも印象的だったことは、働き方改革です。従業員がより楽しく働きやすいように、工場をキレイに、リノベーション案をビジョンとして掲げておられました。そのための中期目標も考えておられ、あとは実行するのみだそうです。同友会入会されて、まだ2年余りですが、ものすごいバイタリティーの持ち主でこれからどう会社が変わられていくか楽しみです。
最後は、㈱昭和工業所の葛間氏です。タイミングプーリーの製造・販売をされておられます。㈱内海機械の内海氏に誘われて2017年に入会され、内海氏を追いつき追い越せをモットーに、例会や委員会など積極的に出席されておられます。経営労働委員会や求人社員教育委員会では、経営理念の作成や働き方改革に乗り出し、社員のやる気や売上向上にも努められています。行動熱心な葛間氏は、地区の中でもよく発表をされ、刺激を貰っています。今後の目標は、経営指針を社員と共に成文化し、「この世にないもの」「人の役に立つもの」を生み出せる企業を作る。そのために、「同友会で勉強し、良い会社にする」という熱い心を持った方です。
3者とも同友会で学ばれたことを実践されておられ、本戦でもいろいろ勉強になりますが、地区の中でもこのように発表が聞けて、中身の濃い例会になりました