「Do CAP!! ~自主性のある社員作り~」広島西支部佐伯&廿日市地区会
報告者:(株)タイヨーパッケージ 代表取締役 野村 洋介 氏
佐伯廿日市地区会10 月の合同例会は 包装資材の販売をされている(株)タイヨーパッケージの野村社長に「DoCAP!! 自主性のある社員作り」と題し、包装の有料化や新型コロナによる外部環境変化の逆風のなか、業績を大幅に伸ばされた秘訣について語って頂きました。
包装資材を全国のベーカリー・洋菓子店に特化して、小ロットにも対応した、とてもデザインのいい、文字通り商品の顔になる包装デザインによるカタログ販売をはじめたことで新しい経営の柱を作られたことが、業績UP の要因ですが、それを軌道にのせるまでの一貫してオンリーワンを作るという思いが伝わりました。
さらに踏み込んで全国のベーカリ店開業希望者へのコンサル的な役割を担うなど、他社が追随しても真似できない仕組みを確実に進められているなと感じました
またグループ討論テーマの< 社員1 人1人から意見が出ていますか> につながるところですが、大学卒業後に勤務していた時に感じた“社員には責任はあるが権限がない”という想いを自ら社長になったあとも持ち続け、社員から出てくる意見を大切にしていること。
もちろん全ての社員が活発に意見してくれるわけではないこと。その社員の意見を聞くために提出される日報を財産だとする姿勢にも一貫性を感じ、ぶれることなく経営にむきあっている姿に感銘しました。
グループ討論では、皆様、「社員の意見を聞くために勉強会や発表会を行う」「経営方針や10年ビジョンを社長自ら発信して意見を聞く」など、さまざまに工夫されていることが聞けました。
社員の意見を全て聞くにはそれにかかる経費や費用対効果のこともあるという意見もありました。それも含めて、最初から否定するのではなく、一緒に考えたうえで判断することや、いつかはできるの想いを社員と共有することが次の意見やアイデアにつながることを改めて感じました。
盛りだくさんの内容で、全てを語っていただくには時間が足りないくらいでした。
「自ら経営の勉強をする機会に恵まれました」とおっしゃっていましたが、14歳で先々代のお父様を失くされてから、ずっと自らが社長になること、そのためにはどうするべきかを考え続けて、やりきってきたことが伝わる報告でした。