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2021.12.10

「カエル 帰る・変える・還る~サゴタニ牧場がこれから目指すこと~」広島西支部青年部会

報告者:砂谷(株) 取締役副社長 久保宏輔 氏

 将来の夢は獣医になり牛を飼うこと。小さな頃から動物が好きだった久保氏。大学卒業後、プラントエンジニアリングの会社に就職するも、2016 年、会社の危機を知り、地元に帰るのであった。
 帰った久保氏を待ち受けたものは事業に関する見直し。やりたかったことを抑え、出来ることは何でも行い、奔走する毎日。会社の体力は戻っていくも、久保氏の精神は疲弊していった。
 そんな中、コロナ禍により大量に牛乳が余るという最大の危機が訪れる。しかしSNS で危機を伝えたことや新聞・メディアが取り上げたことによる反響が大きく、多くの人達が助けてくれた。サゴタニを大事に思ってくれる人達の多さに改めて気づいたのであった。

 久保氏は改めて「牧場を守っていきたい」ということを確認。抑えていた「やりたかったこと」と「守るためにしていくこと」が重なった。それが、放牧である。30 年かけて山を開拓し、放牧地を完成させる。放牧により、食の本質的な価値に気づいてもらい「生きててよかった!」を実感してもらう。そして、多くの人達と一緒に牧場をつくり、想いを共有していく。多くの人たちと一緒に歩んでいくということ。その道を信じることができた久保氏は、今、明るい未来を描いている。その実現に向けて、これからも行動し、学び続ける。
 事業者であれば守りたいものはあるはず。守りたいものを何故守りたいか、どう守っていくのか、それが何に繋がっていくのか…。西支部青年部会10 月例会は自身の守りたいもの、そして何が必要でどういう行動をすれば良いかを改めて考える時間となった。